いくつになっても。どんな環境であろうと。
人は成長や変化の過程の中にあって。
周辺もまた変化していきますし、それによって人との関わり方も変わり、繋がったり離れていくことがあるのですね。
これは客観的に見ればある意味当然のことなのに。
ただそんな時には。
自分自身も周囲もまた戸惑いや痛みを覚えながら。なものです。
そしてなんとも言えない孤独感も味わったりします。
でもそんな日々の歩みの中で味わうチクリとした痛みを抱えて。
初めて自分が今本当に何をどうしたいのか?が見えてくるものです。
ただそれが見えてきても。なんでもかんでもできるわけではないので、
『やっぱり今の僕はこういうのしかできないな』と呟く。すると、
『いや。むしろそれ、谷口さんじゃないとできないってことですよ』
こんな言葉を返される。
何の気なしに交わされるそんなやりとりに、ふと肩の力が抜けていくのは。
そのやりとりの裏にある、自身の変化と成長の過程の痛みを携えたものの言葉として受け止められている、と感じられるからでしょう。
時々。『セラピストって孤独なんです』と伺うこともありますが、
それがそのセラピストの成長と変化の過程にあるということの証だとも思っています。(文責:谷口晋一)