山口県宇部市にて個人サロンやスクールを運営しながら、周南市や福岡市に定期的に出向いての出張施術を行っている、上利麻美さんのセラピストライフを紹介します。
上利さんは、これまで7年間に渡ってセラピースクールを運営し、全身のトリートメント技術やリフレクソロジー、ハンドトリートメントなどをレクチャーしています。スクールは個人サロンと同じ場所で、1ヶ月のうち4割の時間を、このスクールに当てています。
基本はマンツーマンですが、3人ほど集まって学ぶ場合もあるそうです。複数の生徒が一緒に学ぶことで互いに刺激になるようです。
お客様だった方が生徒になることもあれば、ホームページなどでスクールを知って通うようになることもあり、遠方から学びに来る生徒も数多くいます。
最初はお客さまからのリクエストから
上利さんがスクールを始めたのは、お客様から学びたいという要望があったことがきっかけ。しかし、その当時は二人目のお子さんを妊娠していたときで、そうした状況でも良いならということで、要望に応えることにしたそうです。
こうした理由もあって、当初は請われるままに、いわば受け身で教え始めたそうです。
しかし、実際に教えてみると、「自分が当たり前にしていることを、動きや言葉、文章にしていくことの難しさ」を痛感し、それから本格的にカリキュラムなど、自分のスクールの形について考えるようになったそうです。
実際にスクールの運営に取り組んでみて、「教え方、伝え方が、いかにその後の生徒たちの歩みに関わるのか」、教える側の役割りの重要さに気がついたそうです。
「一方的に伝えようとする教え方をしていたら、明らかに生徒の顔が納得していない。そんなことの繰り返しでした。(上利さん談)」
育成セラピストとして活動する上で大切なこととして、「生徒が学びに来る目的はそれぞれであり、そのことを教える側がきちんと把握すること」だと、上利さんは言います。
また、スクールを始める前は、スクール運営における事前準備の大切さについて、あまり想像していなかったそうですが、今では準備のための時間を意識的に時間をとっています。
普通、スクール運営と聞けば、「生徒を募集して、決められたカリキュラムを時間内に教えること」をイメージしがちです。
しかし、実際には生徒一人ひとりの思いに寄り添うことが重要で、それができて初めて1人のセラピストの育成につながるのです。
谷口校長からのメッセージ
現在の上利さんのスクールの生徒は、
だそうです。
授業時間は40時間と決して短い時間ではなく、それに伴って費用も300,000円程度します。
これは生徒にとっては高いハードルですが、それでも上利さんのスクールに生徒が通い続けています。それはなぜか。
スクールにおいては、カリキュラムはもちろんのこと、それを教える育成セラピストがどのように生徒と向き合っているかが大切な要素です。
その点、上利さんは、教えた後の生徒の成長を見越した上で、共に学び寄り添っています。学び終えた後も生徒に慕われ、つながり続けていることからも、徹底して生徒と向き合う彼女の姿勢がうかがえます。
今後、上利さんは、セラピーの技術だけではなく、その技術を生かしていくための様々な知識やスキル(カウンセリングやコミニケーションスキルなど)もトータルで提供できるスクールを作りたいといいます。そこにも徹底して生徒と寄り添っていこうという姿勢が表れているように思えます。
上利麻美さんのスクール リテラピー ココロカラダ学