おそらく一つの世界に長く携わってると、
『この業界で成功するには?』という質問を受ける事があるのではないでしょうか?
今日取材を受けるために初めて社屋を訪れたメディアからの依頼テーマもそうでした。
もちろんこの問いに、決まった回答があるわけではなく。
でも、決まった答えはなくともその時々で伝えられることは精一杯伝えなくてはなりません。
私の場合に限って言えば、セラピスト業界というくくりで尋ねられることが多くその世界で成功するには?との問いにこう答えています。
「成功の一つの形として思いますのは、他の誰かでもないオンリーワンのセラピストとなること。
しかしそれはスペシャリストとしての深み“だけ”を目指すのではないのですが。」(はぁ〜エラそうですねぇ)
社会的な環境変化やクライアントニーズの広がり、セラピスト個々人のスキル向上など。
たぶん10年前でしたら「オンリーワンとなるためにスペシャリストを目指しましょう!」と言ってました。
しかし。数年前からそれじゃ…という思いが募ってきたのが本当のところ。
セラピーに関する一点深い知識(技術)と知恵(経験)と幅広い見識の融合こそ、成功したと言われる人たちの礎となっていることは間違いないのですから。
私自身今回監修という立場に回った今月末発刊予定の書籍(セラピストの手帖)は幅広い見識のきっかけとしての“ジェネラルセラピスト”という新たな発想がベースとなっています。
しかしこのスタンスもまた、変わっていくのでしょうね。
ですから成功という定義はどんどん変化していく。
長きに渡って一つの世界にいればなんとなくその変化も…ね。