長くセラピストのサポートをしていて思うことがあります。
それは何かを始めるときの大半は勢いや偶然なんだろうなぁということ。
もちろんそれを周囲に伝え、理解され、時に巻き込んでいくために後付けで理由を見出してはいますが。
逆に。何かを辞めるとき、断つときなど。それこそ明確な理由があるのに、その理由について整理していないことがほとんどです。
たぶん。その理由は自分に対する理由で他の人に理解してもらうための理由ではないから。
セラピストをサポートする者として。
そっとそこに注目し続ける。
断つときの自分への理由がはっきりしていないことは自分への約束を有耶無耶(うやむや)にしていることでもあり。
そのときのことをしっかり腹に落とせないと、何かを始めるときの勢いや偶然に対する頭ごなしの否定に繋がってしまうんじゃないか?
これはその人の可能性からしてすごくもったいない。
何かを始めたことよりそれを辞めるときのことを一緒に見つめる。それが新たなスタートでもあるので。(文責:谷口晋一)