リスペクト(敬意)を抱く。と言いますと。目上の人や携わる世界に自分より長くいる人に対するそれと考えがちですが。
本当にリスペクトすべきことは何なのか?を僕自身よく考えます。
自分が知らない、自分に備わっていないと感じるものや物事に対して。そこに人や人が関わっていることへの想いでもあって、それは決して単純な上下関係などからくるものとは違います。
これはプロフェッショナルがクライアントに対してどう立っているのか?とも当てはまるのではないでしょうか。
セラピストで言うならば。
目の前のクライアントへの立ち位置や、そこに潜む潜在的なテーマに気づくのはクライアントへの(身体や心、全体の)リスペクトがベースにあるかないかで大きく変化するからです。
僕自身クライアントの立場での視点で言うならば、対峙するその人がクライアントである僕にどういった視線を投げかけているか?はとても敏感に感じ取ります。
『私の技術を持ってすれば』との思いがクライアントの機微な変化に鈍してしまうのと、それは相関関係がある。
ですから。年齢性別関係なしに自分の知らない世界に生きる人や、それまでの歩みをしてきたことに対しての潜在的な人や物事への敬意は。
そのまま自身やその活動に現れるでしょうし、それは自分自身の“未来に対する敬意”ともなるのでしょう。(文責:谷口晋一)