昨今よく耳にするようになったビフォーコロナとアフターコロナ。
『もう元の世界は戻らないんだから、◯◯じゃないと!』
そんなフレーズに僕自身も心引きずられることも多々あります。
たしかに今このビフォーでもないアフターでもない、ちょうど境目にいる我々の前に広がる光景は「戻らないこと」を前提とした情報が目や耳に多く入ってきます。
しかし。“戻るもの”が必ずある。
各々自身の立場において。そこに対してきちんとフォーカスしていられるからこそ。
アフターコロナと言われる世界に徐々に移行していったときにそれを全方位的に受け止めることができるのです。
セラピストたちの活動を数多く見ていて。
「戻らない」ものもあれば必ず「戻る」ものがありそのどこに目を向けているのか?は、一人ひとりのセラピストたちに向けられているメッセージでもあり。
必ず人は触れられ、癒され、委ね、道筋を示され、寄り添ってもらう事を願う。
これは元に戻らないものではありません。
今の時代においてセラピストという存在が今まで何の気なしにしてきていることが。益々、そうありたいと願う人たちの先にいる確かな存在となるために。
今そこに目を向けることもまた、クライアントにとってかけがえのないセラピストである証となっていくのです。(文責:谷口晋一)