「セラピストの才能とはなにか?」と聞かれますと。
基本というか原点に立ち続けることのできる、「内側に向くそれ」だと答えることがあります。
なんだか期待してた回答でなく肩透かしくらった顔されるのが常なんですが、、
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セラピストにとって実はこれという基準が示されない立場ゆえ、誰かや何かに示されるものでもありません。
技術的なものもクライアントへの姿勢も自分を律するそれらも。
まずは自分で見出さなければなりません。
そこから20年30年と“中心”に向かい続けるその覚悟と情熱、それもトラブルが起こったり自身の中でのマンネリ化が起こった時だけではなく、いつもいつも繰り返し繰り返し。
何かあったときに基本や原点に立つとは言いますが。いやいや。いつも毎日どんな時でも、です。
なぜならセラピストにとっての対象は人ですから、それはもう毎日が違いと変化の対象です。
常に違う相手(身体や心)だからこそ。
セラピストに求められるのは基準となる軸であり、それは華やかでもなんでもない基本や原点に立ち続けるという湧き出るエネルギーなのでしょう。