たまには独り言を。
「可能な限り人と接触しないように」
このシンプルかつ明確な制限が社会生活全体に及ぼされる影響は様々な分野においてもありましたし、今現在もそうです。
それらパンデミックを乗り越えている最中(さなか)だからこそ、セラピストが携わる世界においてもふと思うことがあります。
ここ数十年をみても外的要因からこれだけ人との接触が同時に制限された経験はなかったのではないか?と感じる中、
人の体に触れる、触れられる。もしくは直接の接触がなくても寄り添ったり、ということが。
より価値あるものとして気づかされた人から。
行動変容が起きているのではないか?
目的のある中で触れられることの大切さに気づいたのは
今現在、セラピーを提供しているセラピストたちから直接耳にしたからこそ、それらをはっきりと伝えることができます。
パンデミックがセラピストが携わる様々な分野においても大きな影響があったことは当然のこととして。
そうなって初めて、“目的のある中で触れられることの大切さ”に改めて気づかされたのが、クライアントたちです。
そして、誰にどのように触れられるのかをクライアント側がよりはっきり認識するようになったというのがここ一年であり、
これからの数年は行動としてより明確になってくると思います。
セラピストの中でそれらを明確に認識している人がどれだけいるのか。
これはパンデミック前の、元に戻るというのではなく、
新たに価値あるものとして認識されるというパラダイムシフト的発想なのですが。
セラピストたち一人ひとりがそれらを明確に認識できてはじめて、自らのセラピーやその環境がクライアントの“目的のある中で触れられることの大切さ”に近づくことができる。
どちらにしましても。
また元に戻る。とは思わないこと、なのかな。(文責:谷口晋一)