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  1. セラピストの学校のコンセプト
  2. セラピスト業界のサイクルから“現在地”を知ろう

セラピスト業界のサイクルから“現在地”を知ろう

3年後を描けるセラピストだけが生き残れる

セラピスト

セラピストが、将来にわたってプロフェッショナルとして、目の前のクライエントに真摯に向き合うために必要なことはなんでしょう?


それは、キャリアやジャンル、スタイル、地域にとらわれない自律的な学びと実践です。

今や「これさえすれば、うまくいく」といった硬直した発想では、クライエント1人ひとりの多様なニーズに対して、応えることができなくなっています。

そのような発想では、プロフェッショナルなセラピストとして、これから先、歩みを進められなくなってしまうでしょう。


社会や時代の流れに合わせて、セラピストを取り巻く環境は刻々と変化していきます。

今後、クライエントがセラピストに求めるものは、ますます多様化していくでしょう。


このレポートでは、セラピストの業界サイクルにある、3つのステージについて、お話しします。

時代の流れを把握するとともに、自分の“現在地”を確認し、各自で今後のセラピストライフについて考えましょう。


セラピスト業界ステージ

セラピスト業界サイクル


セラピスト業界サイクル


セラピスト業界の始まり。第一揺籃期(1982年頃から89年頃)

第一揺籃期は、今から30年以上前の1980年代。この頃の日本は高度経済成長期であり、セラピストを取り巻く環境は現代の日本とは全く違っていました。

この頃、自ら海外に渡り、世界各地に伝わる民間療法手技や自然の力を活用した知識を学ぼうとする個人や小規模事業者が現れます。

この存在こそが、日本のセラピスト業界のフロントランナーとなりました。

この時期はセラピスト業界にとって、発展する前段階であり、いわばゆりかごに揺られている揺籃期でした。


成長期への移行期(1990年頃から93年頃)

この時期、日本にとって大きな転換期が訪れます。それがバブルの崩壊です。

今まで順風だった日本の経済活動に暗雲が垂れ込み始めました。


セラピスト業界の発展と成長。第一成長期(1993年頃から2004年ころ)

バブルの崩壊後の社会的な変化として、就職氷河期、リストラ等雇用に関する問題が起こりました。

そのような雇用不安を背景に、独立開業に関するブームがやってきます。

癒しブームに繋がる大きな出来事


1995年は日本にとってとても大きな出来事が2つ起こります。

それは関西地方を襲った大きな地震と、国内でのテロです。

これらはその後の癒しブームに繋がる大きな出来事となりました。


第一成熟期への移行(2004年頃から07年頃)

この頃になると、大手スクールやサロンも増え、需要(クライエント数)と供給(セラピストやサロン数など)のバランスが徐々に崩れ始めてきます。

その結果として、大手資本のサロンやセッションルームで働くことを卒業し、独立開業するセラピストが増えてきます。


第一成熟期(2008年頃から2015年頃)

セラピスト総数、サロンやセッションルームの数、大手スクールの数が増加する中、2008年から09年にかけて起こった世界的な金融危機が、日本のセラピスト業界にも影響を大きく及ぼします。

一方、ホームサロンや個人サロンなどで活動するセラピストたちにとっては、世界的な金融危機の影響は軽微であり、法人や個人への出張スタイルや、他業界とのコラボレーションなど、フットワークの良さを活かして、たくましく活動範囲を広げていきました。

クライエントにとってのパラダイムシフト


第1成熟期の期間には、日本にとって大きな出来事が起こりました。

それが2011年に起きた東北を中心とした大きな地震と、それに伴う未曾有の惨事です。

こうした背景があったことで、クライエントの選択行動が、メディア等での話題性や、人からの紹介で利用するというパターンから、本当に自分にとって必要なセラピーを自ら探すという発想から行動するというパターンに転換(パラダイムシフト)されたのです。


第二揺籃期への移行期(2016年頃から)

2016年ごろから2018年にかけては、第二揺籃期に向けての移行期にあると私は考えています。

セラピージャンルを超えた個人セラピスト同士のつながりによって、コラボレーションや他業界への協働活動の範囲を広げる流れも見られます。


第二揺籃期はいつ頃から?

今後数年の内に起こりうる様々な社会的な出来事を考えておくと、第二揺籃期になるタイミングなどが予測できます。