「セラピストって孤独なんです」
よく耳にする言葉。
だからこそできることってあります。
それについて僕もまったく異論はありませんが、ただ常にそこから“脱却しなくてはいけないのか?”と言えば実はそうとは思っていなくて。
それ(孤独)こそがセラピストにとっての本質なんじゃないかな?と思うことがあります。
実はセラピストの歩みを続ければ続けるほど。プロであればあるほど。キャリアが積み重なれば積み重なるほど。
それはなくなっていくものではなく深まっていくものなのだと。
いくら仲間が周囲に沢山いたとしても。
目の前にクライアントがいるときはセラピストもまた一人です。
そしてクライアントさえ気づかないような心身の状態に気づき関わり寄り添う覚悟を持ち。
活動する上でも思う通りにいかない現実があったとしても旗を下ろすことなく考え決断し動き続ける。
どれだけたっても“孤独という感覚”がなくなることはありません。
常に自身の中の核(コア)部分を見つめるからこその感覚を受け止めているセラピストがそこにいるのです。
セラピストはそもそも孤独なのです。
だからこそ常に学び動き成長しながらあり続けるわけです。
割と多くの人に会っている環境にいる僕もまたそんな自分に向き合う同じだけの時間が必要だったりします。
ただそこには。
孤独感からくる寂しさよりもそうであるゆえの喜びが勝ることも事実です。
孤独はなくすものではなく。
それは一歩づつ歩くために必要な靴のようなものなのです。(文責:谷口晋一)