東海地方を中心に、サロン経営、講師として活動しながら、セラピストを支援するシェルパとしても活動している柴田俊生さんのセラピストライフをご紹介します。
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名古屋駅を一望できる場所で、サロンを14年に渡って経営している名古屋セラピストオフィス柴田俊生さん。
現在は、不調な部分の改善を求めてくる方に対して、1日1人限定で施術(180分、20,000円)をしています。
実はこのサロンにはメニューはありません。そして時間も明確に区切っていないとのこと。
鍼灸、アロマ、ボディーケアなど、来院された方の状況に合わせたケアを提供しているそうです。
数少ない男性アロマセラピストとして
柴田さんのご実家は、もともと名古屋駅近くの歴史ある市場で代々続く卵焼き屋さんでした。
ですが彼にはホテルマンのような、人をもてなしたり、相手のニーズを汲み取って対応するような、人に関わる仕事をしたいという思いが当時からあったそうです。
そして、今から17年前にボディーケアとアロマセラピーの資格を同時に取得して、サロンを開業。その後、鍼灸の資格も取得します。
「当時は、アロマを学ぶ人が女性ばかりで驚きました。ただ、男性であるということで一目置かれる存在になれたことは、ありがたかったですね。」と笑いながら話してくれました。
サロンを始めた当時は、誌面型のフリーペーパーなどを活用し1日に3人、1人あたり3時間の施術をする日々を繰り返していたそうです。
ですが、お客様1人ひとりをサロンに迎えるためには、様々な準備も重要です。
それらを丁寧に続けているうちに、心身共に疲労が溜まってしまった彼はそうした状況で、セラピストとして自分が本当にやりたいスタイルを模索するようになります。
やっと見つけた施術スタイル
そうして辿り着いたのが、お客様にメニューを決めてもらうのではなくて、その方の状態に応じて、真に必要な方法でじっくりとサービスを提供する今のスタイルでした。
すべて計画通りにやってきた結果そうなったのですか?と聞いたところ。
「意識的に学んだり行動する事はあっても、偶然の出会いや出来事がたまたま重なり、今があります」
柴田さんは笑いながらこう答えてくれました。
これから活動しようとしているセラピストへのアドバイスを求めたところ、
「この業界は嫌ならやめられる世界です。どうせセラピストとして歩むのであれば、まずはがむしゃらに学んだり動く時期があっていいと思います」と静かに語ってくれました。
校長からのメッセージ
男性でありながら、アロマセラピストとして長期にわたって活動を続けている方はそれほど多くはいません。
それが自然に自分の特徴になったと、柴田さんは分析していました。
インタビューの最後に、柴田さんが大切にしている「4つの“きく”」について話してくれました。
それは、「Here(無意識に聞く)」「Listen(意識して聴く)」「Ask(尋ねる意味できく)」「Effect(効く)」。
柴田さんのセラピストライフは、「常に相手のことを創造し、ニーズを汲み取り、行動につなげていった積み重ねとして、今がある」と考える彼自身の人生観が、そのまま具現化されているようです。
飄々とインタビューに答えていただく姿には、どこか余裕が漂っていました。
それはきっと「自分の成すべきことをやっているなら、良いことがあっても、悪いことがあってもそれが人生♪」と腹をくくっているからなのでしょう。