福岡県北九州市にて、カフェ併設の個人サロンを運営する一方で、一般の方向けの健康講座の講師と、美容サロン等へのサポートをするシェルパ活動をしている三宮悠史さんのセラピストライフを紹介します。
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三宮さんは現在、協会や美容サロンを対して、集客・販促に関するアドバイスやサポートをする活動(通称「シェルパ」)をしています。
サポートするのは、ホームページやチラシなどの販売促進ツールの制作や、SNSを中心とした広告活動などです。
全国規模の展示会や、サロンのキャンペーンの広告戦略などのアドバイスをしています。
シェルパとしての自分の役割とは
三宮さんは、もともとは大手製造小売業でエリアマネージャーなどをしていて、広告戦略の経験もありました。
まだ製造小売業に勤めている頃に、知り合いのコンサルタントから声を掛けられてHPのディレクションをしたことがきっかけとなって、現在のシェルパ活動につながっていきます。
そうした経験の中で、デザインに関してはプロのデザイナーに任せられても、デザイナーだけではセラピーサロンやエステサロンへのヒアリングが難しい。
逆に、ホームページの依頼をする側も自分たちが発信すべき内容を掘り下げられていない、という状況に気がつき、ここに自分の役割があるのではないかと、三宮さんは考えたそうです。
セラピストたちに寄り添いながら
三宮さんは野球少年だった中学時代に栄養や身体の仕組みについて学んでいたこともあって、セラピーやエステなどで使われる専門用語にも理解があり、徹底的なヒアリングすることができました。
そこに大手企業での広告戦略の経験値が重なったことで、まさに‟かゆいところに手が届く‟サポート役として必要とされるようになります。
ただ、広告やHP作成の専門家ではなかったため、広告を作ってレスポンスを得るまでの道のりの大変さを感じたのだそうで、勉強することもたくさんあったようです。
ヒアリング、企画、構成、キャッチコピーを考えて、実際に作ったら効果的な場所に送り届ける。そうやって苦労しても、成果として反応が得られなければ役割りを果たしたことにはならない。
そうした難しさを実感しながら、依頼者であるセラピストたちに寄り添いながら活動しています。
販促ツールを作りたいと考えているセラピストへのアドバイスを求めると、「まずは、集客の設計図について考えておくこと。
設計図の基本は、何をメインにして集客するのか。それが決まっていないと、ホームページや広告を作る側に要点が伝わらずに、せっかく作った販促ツールが機能しなくなってしまうと思います」と答えてくれました。
今後は、販促ツールを作りたいセラピストを対象にしたセミナーなど、相談を受ける時間を作っていきたいと考えているそうです。
校長からのメッセージ
セラピストに対して集客や販売促進などのサポートをする人は少なくありません。それだけ、その分野におけるサポートを必要とするセラピストが多いということです。
しかし、やはり大切なのことは、徹底的にクライアントに寄り添えているか。どんなにきれいにホームページを作っても、クライアントが不満を持っていることや、結果が出せていないこともあるのです。
いくらホームページ作りに実績があったとしても、セラピスト業界に通じているかは別の話なのです。
三宮さんが言うように、集客・販促ツールの作成を依頼する準備として、セラピストが自分の強みとか、サロンの特徴をはっきりさせておくことは重要なことでしょう。
そうでなければ、集客・販促ツールの力が発揮されない可能性が高いからです。
ですが、不思議なことに、他者分析が得意なセラピストでも自己分析は苦手というパターンをよく聞きます。
そういう意味では、「セラピストの理念を踏まえて、いかに集客や販売につなげていくか、その設計図から具体的なサポートをしていきたい」と話す三宮さんのような存在は心強いものでしょう。
逆に言えば、サロンの集客・販促ツールに真剣に向き合うという経験は、セラピストにとって、自分のスタイルや強み、今後の進路などをじっくりと考える絶好の機会になるということもであります。
シェルパに相談する、しないに関わらず、多くのセラピストが取り組むべき課題なのだろうと思います。