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憩いサロンび〜ず♪(工藤美穂さん、貝之瀬寛幸さん)のセラピストライフ〜イベント主催

2021/07/26
憩いサロンび〜ず♪(工藤美穂さん、貝之瀬寛幸さん)のセラピストライフ〜イベント主催

 北海道中心に、サロンの運営と、イベント活動をしているお二人のセラピスト(工藤美穂さん、貝之瀬寛幸さん)のセラピストライフを紹介します。

【サロン運営】編はこちら

 

 「憩いサロンび〜ず♪」を運営する工藤さんと貝之瀬さんは、札幌を中心に、個人セラピストを含めた様々な職種の方たちを集めた様々なイベントを主催しています。イベントは、年に3〜4回ほど行われ、すでに8年も続けているそうです。

 

 イベントは、地域活性化を目的としたものや、セラピーに特化したものなど、テーマは様々。


体験型のセラピーブース、フードやアクセサリーなどの物販、企業のPRブースなど、多種多様なブースが30〜60も並びます。


 そこに大勢の来場者が来て、思い思いにブースに立ち寄り、出店者とのやりとりを楽しみながら、セラピーを体験したり、商品を購入したりします。

まさにそれは、つながりの場だった

 2人が初めてイベントを主催したきっかけは、あるレストランからの相談でした。


 当時、2人はすでに何度もイベントに出店した経験があり、「レストランを盛り上げつつ、自分たちを知ってもらう機会を、自分たちで作ろう」と考え、イベントを開くことにしました。


 最初は、見よう見まねだったそうですが、チラシを作ったり、知人友人を中心に声をかけて出店者を募集したりと、苦労と工夫を重ねてイベントを開催しました。


 そして、彼らがイベントで見た光景、それはまさにつながりの場でした。


 初めてのセラピーを体験し、改めてサロンの予約をするお客様。興味深げにブースに置かれたものを手にする人たち。


そこかしこで笑顔が溢れ、新しい出会いに目を輝かせる姿がある。


2人は、そうした場を作ることの喜びをこのうえなく感じたそうです。


 こうしてイベントを繰り返していくうちに、多くの出店者とつながり、ときに会場として場所の提供を申し出てくれるようにもなります。

 自治体からの後援もあるといいます。


「もうやめようかって話していると、イベント仲間から“次はいつやるの?”って聞かれたり、会場を管理している人から“ここ空いてるけど、使わない?”って声がかかる。それじゃあ、と続けてきて、もう8年になりますね」(工藤さん談)

 

 イベントの主催について、ポイントを2人に聞きました。


「何より自分自身が楽しめるか、そして、自分が楽しんでいることをみんなで共有したいという思いを忘れないようにしています」(工藤さん談)

 

「全体を見たときに“温度差”を作らせないように注意したいところです。出店者も来場者も、その場にいることの熱を感じてもらいたい。参加者全員がずっと笑っていてほしいと思っています」(貝之瀬さん談)

 

 2人のイベントで来場者とセラピストがつながったとか、セラピスト同士が仲間になったとか、出店をきっかけに活躍の幅を広げた仲間がいるとか、そんな話を耳にすることもあると、2人は楽しそうに話してくれました。



校長からのメッセージ

 北海道は土地柄なのかイベントが多い印象です。やはり、冬には様々な活動が制限されやすい地域なので、春から秋にかけて、活動できる時期には目一杯楽しもうとする道民性があるのかもしれません。

 

 さて、イベント主催者の主な収益は、ブースの出店料です。


ただ、憩いサロンび〜ず♪主催のイベントの場合、例えばブース1つ4,500円と決して高くはありません。


「参加してくれたみんなが利益をあげましょう。で、出店者への記念品やイベントで行うビンゴ大会で景品を出したら、主催者収益はほとんどないですね」(貝之瀬さん談)

「イベントに関しては、マイナスにならず、“ちょいもうけ”くらい。それよりも、“楽しかった、次もまたやろうね”って思いたいし、思ってもらいたい」(工藤さん談)

 

 イベント主催というと華々しいイメージですが、事前準備も裏方の仕事も大変です。


それでも2人が続けられるのは、目には見えない、お金以外のものを大切にしているからでしょう。


 2人のインタビューでは、何度も「つながり」という言葉が出てきました。


「自分の経済的な問題解決も、人とのつながりがないとできない」と2人は言っていましたが、同じように「感情的な問題解決も、人とのつながりがないとできない」わけですから、セラピストにとってだけでなく、人間社会全体にもあてはまるような、とても根源的なテーマであるように思われます。

 

 今後は、地域活性化はもちろんのこと、社会福祉としても、例えばハンディキャップのある方も参加できるような工夫もしたいそうです。


 また、セラピストを含めて20代の若い参加者も積極的に巻き込んでいきたいと話してくれました。


 自分たちを含めて、みんなで楽しんでやろう!という気持ちに正直に活動をすること自体が、実は周囲の人を癒やし、元気にするセラピーそのものなのかもしれません。

 

〜ku〜


憩いサロンび〜ず♪