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山内さちこさんのセラピストライフ〜出張セラピスト

2021/09/26 山内さちこさんのセラピストライフ〜出張セラピスト

 神奈川県逗子にて、自宅リトリートサロンを運営しながら、出張セラピーと、女性が健康に過ごすための情報提供をしている、ナチュラルエイジング・コーディネーターの山内さちこさんの、20年以上にわたるセラピストライフを紹介します。

【自宅リトリートサロンセラピスト】編はこちら

【対外活動・育成セラピスト】編はこちら

 

 山内さん神奈川県内を中心に、10年にわたって出張セラピーを続けています。主張先は、横浜駅近くのレンタルサロン、あるいはお客様のご自宅です。

出張セラピーでも1人ひとりに合わせたパーソナルメニューを

 山内さんは、現在、逗子にある自宅サロン「シーサイド・リトリート」を活動の中心にしていますが、それ以前に3回、サロンを移転しています(【自宅リトリートサロンセラピスト】編参照)。

 

 この移転の際に、距離や日程的にサロンに通いにくくなってしまったお客様の要望に応える形で、レンタルサロンでの出張セラピーをすることになったそうです

 山内さんのお客様全員が定期ケアを受ける会員で、出張セラピーでも1人ひとりに合わせたパーソナルメニューを提供しています。

 

 レンタルサロンは、路線の乗り入れが多く、日中忙しくしている働き盛りの女性のお客様にとても喜ばれているのだそう。ただ、レンタルサロンでは、できる施術も、利用時間も限られてしまうため、可能な時に逗子の「シーサイド・リトリート」に来ることもお勧めしているそうです。

 

「逗子に来てもらったほうが、じっくりと話せるし、ゆったり時間を過ごせます。ベッドも寝心地がいいですから、“ぜひ、逗子に来て下さいね”ってお伝えしています」(山内さん談)

 

 山内さんはレンタルサロンでの出張でも、施術をするだけでなく、定期ケアの間の期間にお客様にセルフケアをしてもらうための準備をしています。

 たとえば、アロマオイルやスプレー、バスソルトなど、お客様がご自宅に持って帰って、実践できるようなものを用意することもあるのだそうです。

「セラピストの山内さんなら、安心して母のところに行ってもらえる」

 山内さんがレンタルサロンの他に出張するのが、お客様のご自宅です。

 この活動が始まったのは、会員の1人から「1人暮らしの母親を定期的に見てほしい」というご要望からでした。

 その会員の方は働き盛りの女性で、いつも忙しい日々を過ごしていて、お母様になかなか会いに行けないことに悩んでいた時に、「セラピストの山内さんなら、安心して母のところに行ってもらえる」と頼ってきたのです。

 

 そして、その事を聞いた他の会員さんからも同じようなご依頼があり、定期的にいくつもの場所に出向いて、ケアをする形となりました。

「私にとって母親のような年齢のお客様のところに行ってお身体をケアできる事は、セラピストとして本当に幸せなことです」(山内さん談)

 

 ご自宅への出張定期ケアでは、山内さんはお客様といくつかのお約束ごとをしています。

 ひとつは、他のお客様と同様に、お母様たちも会員となってもらうこと。

 また、施術スペースを清潔に確保しておいてもらうこととともに、施術に必要な物品も、ご自宅に揃えてもらうこともお約束事としています。


 トリートメント用のベッドやフットバス、バスタオルやブランケット、フェイスタオル等のリネン類までご用意いただくことにしていて、ご自宅の1部屋をセラピールームにしていただけている場合もあるそうです。

 たしかに、これらの物品を出張に持っていくのは無理がありますから、お客様のご要望を実現するためとしてこうしたお約束事は重要なことだと思います。

 

 ご年配のお客様宅への出張セラピーでは、施術だけでなく、何か不調の兆候はないかを見たり、話し相手になることも大切にしていると話す山内さん。

 トリートメントをしているうちに眠ってしまう方もいるそうで、その場合は約束の時間が過ぎたら施術の記録をノートに残して、静かにお宅を出て行くのだそうです。

 その後、施術終了のご連絡を依頼者(娘さん)にすることにしていて、料金も依頼者(娘さん)からいただく形にしているといいます。

 

 ご年配のお客様宅への出張セラピーで、山内さんが心掛けていることを聞くと、

「お年寄りだから、という感覚はもたないようにしていて、お名前でお呼びしています」と答えてくれました。

 

 ご年配の方への施術には、気をつけることがたくさんあり、彼女はそれを折り込みながらも、1人の女性、人生の先輩として接しているのです。

 

「かけがえのない時間を私にくださっているという感謝もあります。トリートメントは、奥様と楽しい時間を過ごすためのツール。セラピーを受けたことがない方が、70、80歳になっても、新しくアロマを受けようという好奇心も素敵ですよね」(山内さん談)

 

 人生の終盤に向けて、いかに体を整えて、できるだけ健やかに過ごせる時間を増やしていけるか?それは、私たち全員がいずれは直面する課題です。

 山内さんは、自らそれを体験する前に、お客様からその課題に向き合う機会を得たことになります。きっと、ご年配をケアする経験値は、他のお客様にも知恵として還元されていくのでしょう。

 

 これからも今、関わっている方に対してベストを尽くしていきたいと、山内さんは笑顔で話してくれました。

校長からのメッセージ

 1人ひとりのお客様の人生に寄り添い、セラピーをしたり、セラピーライフを送る上での知恵を伝えたりすることで、お客様の人生を健やかに、また豊かにする。山内さんのような、パーソナルセラピストは今後も増えていくことでしょう。

 

 パーソナルセラピストには、お客様の生活環境や状況に合わせたセラピーを「お客様と共に作り上げていく」というプロセスが求められます。

 ただし、不調の出方も、その解決の方法も、お客様ごとに違っていますから、パーソナルセラピストには豊富な知識と経験が必要となります。

 もちろん、お客様との信頼関係が土台にあってこそ、施術や知恵が説得力を持つということも忘れてはいけないことです。

 

 ただ、「信頼関係」にもいろいろあって、家族同士の信頼関係と、友人同士の信頼関係が違うように、お客様とセラピストの間の信頼関係もまた、特別な在り方をしているように思えます。

 店員と客の関係よりもより深く、家族同士とは違う。また、友人同士のような馴れ合う関係でもありません。

 

 山内さんの場合、お客様との関係がとても近く、信頼関係も強いことが、インタビューからうかがえました。

 ですが、出張に応じる際のお約束事を決めておくほかに、時間をきっちりと守る、お客様から食事に誘われても断る、など一線を引いていて、セラピストとお客様としての距離感を大切に守っているそうです。

 

 こうした距離感は、セラピストライフを長く歩むためにも重要で、お客様と適切な距離感を保つためには、まず自分の生き方を確立していることが求められるはずです。

 山内さんが歩き続けるセラピストライフは、そうそう真似できるものではありません。

 

 しかし、山内さんがご自身のセラピストライフを歩む姿は、きっと後進のセラピストにとって良いロールモデルになるはずです。



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