セラピストの世界で携わる中で。
僕は新たにセラピストとなろうとする人や開業などを目指す人たちだけでなく、
長く続けている個人サロン、個人セラピストにずっと注目し続けています。それは、
業界がこれまで生き残ってきた、その理由を自分なりに紐解いていく中で、
それらの存在がどの時代であっても“キーポイント”であったと感じることがあるからです。
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セラピーという、提供する技能だけを見ても時代時代で本当に“流行り廃り”みたいなものもありますし、スタイルや提供しているメニューもまたかなり変化していってます。
しかしサロンという場を設けて、そこに人がやってくる。そしてセラピーを受け、また再び足を運んでもらう。
それらを5年10年、場合によっては20年と続けていく、しかもそれをほぼ一人で取り組んでいるという。
おそらく世界を見渡しても日本のセラピストサロンくらいなのではないかと思うくらいに、です。
このことがどれだけ凄いことか?
また彼らがこの業界の節目節目を見ても。
重要な役割を果たしてきたこともわかります。
セラピストにとっても。
サロンを長く続けるということで得られるものは経済的なことの他にも数多くあります。
私が思いますにその中でも、
一人ひとり、お客さまのセラピーライフに長く寄り添える。というのは、何者にも変え難いことの一つだと感じます。
たとえば20年そのセラピストサロンに通うお客さまがいるのならば。
心の面から身体の面から関わるセラピストという存在は、
その人の人生のうちの大切なページとなっているはずです。
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個人で活動するセラピストにとってみれば。
業界の節目だとか、時代の流れなどというのは少し遠くに感じる世界かもしれません。
それでも。夜露の一雫が水の溜まりとなり、やがてそれが源流となり、大きな流れとなるように。
その小さな一つひとつが脈々と繋がれていき、
セラピーを人生のページに加える人たちがどこかでまた生まれていく。