それまで7拠点あったサロンなどをすべて売却やら撤退させたばかりで。
ちょっと時間も取れるようになり、北は北海道から南は沖縄まで。
全国のセラピストのところに行ってはいろんなトリートメントやセッション、施術を受け話を聞かせてもらっていました。
◆◇◆
その当時。セラピスト、特に個人セラピストとして長く活動している存在が本当に少なくて。
セラピストの多くがスタートアップの状態。
情報も繋がりも今ほどなく、それこそ想像したり見よう見まねで取り組んでいたと思います。
まだまだセラピーを受けたり日常の中に取り入れる人が少ない中で、
そんなセラピストたちがどんな形で各々活動しているのか?を知る機会もなく、まだ見ぬ彼らに直接会いたかったというのが本心。
それでも。そのことを通してお客さま、もっと言えば社会がこれからどんなセラピーを求めているのか?が知りたかったのかもしれません。
もしかしたら見えてくるんじゃないかなぁ?って。
そしてセラピストを支援したり情報提供する存在も限りなく少なかった時代でもあり。
僕が見聞きしたことを、出会ったセラピストたちに直接伝えていけたら。活動する彼らにとって一つの参考になることもあるんじゃないかな?
2004年にセラピストをサポートするセラポートが生まれたのはそんな流れでした。
◆◇◆
20年経った今でも
それらの想いはあんまり変わってなくて。
目の前にいるお客さまやクライアントがセラピーを受けたり、それらを日常の中で取り入れたりして
それぞれが豊かな日々をもてる社会となっていく。
たぶんセラピストはそこへ導いていく一つの存在であり続けるのではないでしょうか?
いろんな場面で伝えていますが、今セラピスト業界の進む揺らん期(第二)というのは、
様々な新しい取り組みが表れては消えていく世界でもあり、そんな中でこれからも長く続けていけるというのは他でもなく、
目の前のお客さま、クライアントが望むものや必要なものを“惑わされずに導ける”ということなのだと思います。