実はこの言葉。
オイルトリートメントを日本で初めて持ち込んだ男性セラピストと、セラピストの歩みについてやりとりしてきた中で聞いたもの。
ライスワークとは、いわゆる飯食う為の仕事(という意味で語られていました)
ライフワークとは、好きな事やプライベートに関すること。また得られる収入は少なくとも夢中になれること。
「いつかこれをやめて(手が離れて)これだけでやってけたらいいよね。」
そんな考えがあるにはあるのですが僕個人はライフワークとライスワークを今お持ちなら、
まずはその中で歩む事に集中することが何より大事なんじゃないかなぁと考えることがあります。
一本に絞るということは、一旦下げると簡単に切り替えられないブレーカースイッチをきる。ということ。
それは人生の決断として素晴らしいことです。
ですが、切り替え可能なオンオフスイッチでもってバランスを保つ日々ということもまた、大切な期間では?と。
「早くこれ一つに絞った方が、皆も喜ぶしもっと反応得られるはずだ」との自身の想い、もしくはそんな風に語る周辺など。
たぶん…そんなに単純ではない。(少なくとも見てきた中ではそう単純ではなかったです)
ライスワークでやってることでライフワークに活かせる事はまったくゼロ…ではないと気づく。
自身の大きな方向性は保ちつつ、絞るタイミングも両立させる期間も大切にできることが、まずは重要なんじゃないかと。
つまり…
そのアンテナを張りつつ、目の前の事にきちんと取り組んでいく。
一本に絞れていない後ろめたさや、どっちつかずに対する自身の苛立ちは、その本人にとっても関わる全ての人にとっても、決していい事ではない。
一つのブレーカーを下げるその瞬間は何かが教えてくれる。
僕は一本に絞れている人はもちろんのこと、必死にスイッチ切り替えてバランスを保ちながらも目の前の事をきちんと取り組む姿もリスペクトしています。
思えば今から6年前に出版した『福業のススメ』(あさ出版)もそんな想いで書いたんですよねぇ。
(文責:谷口晋一)