個人セラピストはまずは軸を定める。
このことは様々なシーンで活動していく上で語られることです。
これを僕は、川の幅を広げ過ぎない。
ということでもあると思ってます。
川幅が広いと水量が多くなると感じますが、無理に広げれば川底が見え隠れし淀んでくる。水を流すことに必死になってしまう。
実はこれ僕自身のテーマでもあって。
あれもやりたい、これもやりたい、といった『川幅を広げたい欲求』が今でも頭をもたげます。
しかしそれは、
『川幅が広がれば水量も自ずと多くなる』といった前提があり、それが今までの自分を身動き取れなくさせたり空回りさせたり。
それと違って川幅を広げずに。まず川の水の流れに注目してみる。
社会という水が流れ始めるにはタイムラグがあって。
せっせと自ら川底を深くし、遠い先にある上流の流れを意識して、川幅はあえて狭めて(そのまま)おく。
軌道修正だって必要かもしれないし、思った以上に川の流れがきたときには早めの対応だって可能です。
やはり。その水を確実に届ける先(クライアント)に何があるか?それこそが重要なのだと思ってます。
もちろんそれをすべてに勧める訳ではありませんが、ただ僕はこうしてきて本当に良かった。
そりゃ時間もかかりますから。
掘ってる途中で自分が退く様な立場になるかもしれませんよ?
ま、その時はその時で。
他の人がその先で水を待ってる人のためにうまく活用してくれます。(文責:谷口晋一)