今セラピストの業界で圧倒的に多い教育体系。それは、
育成セラピストが中心の小規模スクールや教室、協会などです。
実はセラピスト業界が30年もの間にどうしてこれだけの市場規模となったのか?と言えば。
(様々な紆余曲折を経ながらも)存在し続けたこの小規模の育成スタイルによるところが大きい、と感じています。
そもそも個人セラピストがこうして活動ができているのはそれを求めるクライアントがいるからで、彼らはこれからもより自身にアジャスト(適切に調整)されたセラピーを求めていくでしょう。
それがあるステージにおいてセラピスト業界を支え、また発展の基礎となっています。
そのクライアントの要望に長きに渡って応えてきたのが個人セラピストであり、
そこから技術やスタイルなどが次世代に伝承されていきました。
そんな個人セラピストを育成していくには、個々人にきちんと焦点を合わせたカリキュラムが必要であり。
それが育成セラピストが中心として作り上げてきた小規模スクールや教室、協会なのです。
ただ残念ながら。これだけ講師やインストラクターが増えてしまった昨今。
そこを狭い範囲でしか捉えていないスクールが増えているのも事実です。
このことは5年後10年後業界にとって大きな落とし穴となっていくのでは?と一人勝手に危機感を抱いています。
様々なセラピー技術を習得していく過程において。どのようにそれらを習得させ、学んだ後にセラピストとして行動と結果に繋げるか?
今年からセラピストの学校で開講予定の“スクール運営のためのゼミ”では、教え方や生徒募集といった実践実務だけでなくそれらのことを育成セラピストに伝承していきます。
たとえ小規模スクールであっても。そこで学んだセラピストたちは着実にクライアントの要望を受け止め、セラピーを提供することができています。
僕はそんな活動を続けている育成セラピストが各地各ジャンルで着実に次世代を育んでいる姿を見て。
現代のセラピスト業界の土壌を作っているんだと感謝していますし、これからもサポートし続けます。(文責:谷口晋一)