山口県宇部市にて個人サロンやスクールを運営しながら、周南市や福岡市に定期的に出向いての出張施術を行っている、上利麻美さんのセラピストライフを紹介します。
上利さんは、山口県宇部市で個人サロンやスクールを運営しながら、周南市や福岡市に定期的に出向いて施術を行っています。
周南市では、ヨガスタジオ内での出張施術を、2ヶ月に1度のペースで5年もの長期間続けています。
また、福岡市には、整体サロン内での出張施術を月に1度のペースでどちらとも必ず毎日3〜5人の施術をします。
出会いから広がる施術の場
上利さんの拠点である山口県宇部市と、出張先の2カ所(とくに福岡市)は距離的にはけっこう離れています。
そもそも、どうしてそこに行くことになったのでしょうか。
それは、それぞれ別の場、別の人ですが、ヨガスタジオと整体サロンのオーナーとイベントや学びの場で出会ったことがきっかけなのだそうです。
そこで自分がどのようなセラピーをしているかなどをお話しする中で依頼を受け、今の形となります。
実際に出張施術に取り組んでみて、「自分のサロンとは環境が違う中で、いかに自分のセラピーを提供できるか」について考えるようになったそうです。
当初は、戸惑いながらもその場に応じてセラピーを生み出していく。また、その場所ごとにルールがあり、そこでセラピストとしてどのように振る舞うかも重要なのだそうです。
出張先のサロンやスタジオは、それぞれ別の環境であることはもちろん、そこに関わっている人(スタッフなど)も様々。つまり、お客様だけではなく、その場に関わるすべての人たちとの関係性が、出張施術においてとても大切になります。
与えられた環境の中でできることを
これから出張施術を始めるにあたってのアドバイスを聞きました。
すると、「個人セラピストは自分のやり方にこだわりがあることが多いと思うけれど、出張施術ではまず与えられた環境と、その中でできることをしっかりと把握することが何よりも大切してほしい」と答えてくれました。
また、出張先ではセラピストは「よそ者」ですが、それをお客様に感じさせることなく対応することが、お客様に安心感を与える大切な要素になることも教えてくれました。
「自分を必要としてくれる人がいるならば、これからも様々な地域に、ぜひ足を運びたい」と笑顔で話す上利さん。
それはお客様のためでもありますが、彼女自身のセラピーを探求する気持ちも込められているのでしょう。
校長からのメッセージ
出張施術のお客様の単価は約10,000円から15,000円。売り上げの20%などをキックバックする形ですが、出張先には必ずお客様がいるのでマイナスになることはありません。
出張施術で呼ばれるということは、セラピスト個人がお客様から指名されているようなものです。
同じセラピストから継続してセラピーを受けたいというお客様は一定数います。また、出張施術は地域にとらわれなくてもよいので、出張先が増えればお客様も増えていきます。
そうした方たちが固定客になる可能性はとても高いのです。
もちろんフットワークの軽さや、現地での順応力など、セラピストに求められる要素はありますが、それらが苦にならないセラピストにとっては、サロンを持たずともできる活動方法の1つです。
セラピストを呼ぶオーナー側にとっても、スタジオを空き時間なく稼働させることができ、かつ普段とは違うサービスを、普段とは違う客層に提供できます。
つまり、上手く採算などのバランスがとれれば、スタジオオーナー、セラピスト、お客様の誰にとっても価値を生むスタイルになるのかもしれません。