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植木昭憲さんのセラピストライフ〜施術セラピスト

2021/06/12
植木昭憲さんのセラピストライフ〜施術セラピスト

 名古屋にて、身体の改善に特化した施術と、マッサージと教育を兼ねた発育サポート教室、他のセラピストに対する支援(通称シェルパ)活動をしている植木さんをご紹介します。

植木昭憲さん【発育サポート教室】編はこちら

植木昭憲さん【シェルパ】編はこちら


一人ひとりの状況に合わせていく

 植木さんは、身体の改善に特化した施術をするセラピスト。現在は週に2〜3回、名古屋にあるワンルームマンションで、あるいはお客様のご自宅に訪問して施術をしています。


 急な対応をすることもあれば、改善後に定期的なメンテナンスを依頼する方も常時いるとのこと。1回の施術料金は10,000円で、時間などは特に限らず一人ひとりの状況に合わせて対応する「個別対応スタイル」で約10年が経つそうです。


 なぜこのようなスタイルになったのかを聞きました。


 もともと植木さんはタイ古式マッサージサロンのオーナーとして、スタッフを雇って経営をしていました。


そのサロンのお客様の中に、体の改善に関してスタッフでは対応できないようなイレギュラーな依頼があったそうです。


 多くは長期的に抱えている体の悩みの相談と改善であったり、ぎっくり腰などの緊急の依頼がほとんど。最初はサロンの経営の一部として、自分が身に付けてきたセラピーを組み合わせて対応していました。


すると、彼の施術を求めるお客様が徐々に固定されていったそうです。


 その後、サロンの形を変えていき、シェルパとしての活動や、発育サポート教室の経営も加わる中で、いつしか個別対応の施術家としての活動スタイルが確立されていきました。


わかってくれる人は本当にわかるんだ

 実際にこのスタイルで活動するようになって、お客様との関係が深まっていき、「わかってくれる人は本当にわかるんだ」と思うシーンが増えたとのこと。


 最初は緊急の依頼で施術をしたお客様も、改善された後も予防的なケアとして定期的に依頼をされるようになる。


起きてしまった不調の改善よりも、自分の身体をメンテナンスしたい、自分の体と付き合う方法を知りたいと思う依頼者が増えていく。


そうした方が90%のリピーターなっています。


 今後、個別対応で施術をするスタイルで活動していきたいセラピストに対して、アドバイスを求めたところ、

「セラピストとしてできる範囲、自分ができることをどれだけ見極められるか。置かれた状況や環境、自分のスキルを考え合わせて、自分が進む方向性を見ていくことが大切ではないか」と語ってくれました。



校長からのメッセージ

 植木さんの個別対応スタイルの施術家としての活動に関して、広告などは出しておらず、施術を行うワンルームマンションにも看板など掲げていません。


問い合わせをしてくる方のほとんどが、以前からのお客様やそのご家族や友人などからのご紹介であるという、いわゆる口コミ集客です。


 それは、もともとのサロン経営から、お客様からのニーズに応える形でバージョンアップを繰り返してきたからこそ成り立つスタイルだといえます。

 

 安定的なセラピストライフを続ける方法としては、ずっと同じ活動を何年も続けていくスタイルをイメージしがちですが、植木さんのように1つの活動を地固めして、それを踏み台にして新しい活動に移行してくスタイルもまた、1つのセラピストライフの歩み方ではないでしょうか。


「お客様が良くなってもらえるのは当然として、自身を高めていきたいとの思いが常にあります」(植木さん談)

 

 世の中には多種多様なセラピーがあります。その中で、「何を選択するか」「どんなお客様と出会うか」などの要因で、セラピストライフは形成されていきます。


植木さんの場合、「お客様からのニーズ」と「現場で自分のテーマ」の2つが互いに引き上げ合う関係性にあるように思えます。


 自分がどんな姿でいたいか、セラピスト1人ひとりがそれに向き合うことで、「自分でなければできないセラピー」や、「自分だけの活動のスタイル」で歩むセラピストは今後も増えていくのでしょう。