名古屋にて、身体の改善に特化した施術と、マッサージと教育を兼ねた発育サポート教室、他のセラピストに対する支援(通称シェルパ)活動をしている植木さんをご紹介します。
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植木さんは、名古屋にて幼児(乳幼児から未就学児)の親子を対象とした発育サポート教室を経営しています。
現在は、週に2日ほどのペースで、ワンルームマンションにて、パートナーセラピストとともに「ベビーサイン」の講師や、ベビーマッサージを行っています。今までに50組から60組の親子に提供してきたそうです。
(※ベビーサインとは、言語の発声能力が未発達な幼児であっても意思の疎通ができることに着目した手話のようなもの)
セラピストとして未就学児までの発達サポートに関わるように
植木さんは、もともとタイ古式マッサージや身体の改善をするボディーケアセラピストですが、子供の発育に携わる事業をしていきたいとの思いが常々あったそうです。
モンテッソーリ教育を学ぶ機会があり、そこからセラピストとして未就学児までの発達サポートに関わる道を模索することとなったとのこと。
すでに確立されているものではなく、いくつもの学びを通して独自の発育サポートの教室を立ち上げていきます。
実際に教室運営に取り組んでみて、どうだったかをお聞きしたところ、「やはりマニュアル通りにはいきませんね」
大人ほど言葉などの表現力が発達していないだけで、子どもは子どもなりに人格を持つ1人の人間なのだということを、再認識させられることが多いそうです。
教室を運営していきたいという気持ちからできることがみえてくる
これから子どもを対象とした教室運営を考えているセラピストがいるなら、どんなアドバイスをしますか?と聞いてみました。
すると、準備すべきものとして、教室運営のスキル、親子とのコミニケーションスキル、様々なシーンでの対応法など、教室を開くまでに取り組むべきことをいくつか挙げた上で、「教室を運営していきたいという気持ち」の大切さも話してくれました。
「学んだものをきちんと活かしていこうという気持ち。教室に来る親にも子にも、ちゃんと向き合っていこうという気持ち。そういった気持ちを持ち続けることが何より大切なのだろうと考えています。」(植木さん談)
校長からのメッセージ
植木さんが発育サポート教室をしているワンルームマンションでは、とくに看板などを出しておらず、チラシもまいていないそうです。
集客はブログなどSNSが中心とのことです。
ただ、プロのカメラマンを呼んで、ベビーマッサージをしている親子の姿を撮影してもらうという、ご両親が喜ぶようなコラボイベントを開催することはあるそうです。
このようなイベントを含めて親御さん同士の口コミ的な情報のシェアが行われ、植木さんのブログへの導線になるなど、つながりの中で広がりが生まれてくるのではないでしょうか。
植木さんは「多店舗展開など、規模を大きくする考えは今は持っていない」と言いますが、本当に必要としている親子がアクセスできるチャンネルを開きつつ、教室に通う人数を1人ひとりに誠実に向き合える範囲に納めているのでしょう。
これも、教室運営を続けていくうえで大切なマネージメントです。
なお、ベビーマッサージは1回3,000円、ベビーサイン講座(6回)は2万円と単価は決して高くはありませんが、自分のライフワークとして、これからも子どもたちと関わっていきたいとのこと。その子どもたちが将来を担ってくれていることを信じていると、嬉しそうに語ってくれました。