〜 サロン経営・スクール運営&講師活動・出張&イベントノウハウ・ブランディングからブラッシュアップ、広告やネット戦略、税・法務等周辺知識まで。今あなたに必要な「学び」と「出会い」がここに 〜
  1. セラピストニュース&コラム
  2. 谷口校長コラム
  3. 中川めぐみさんのセラピストライフ〜Green Garden 自宅サロン
 

中川めぐみさんのセラピストライフ〜Green Garden 自宅サロン

2021/06/24
中川めぐみさんのセラピストライフ〜Green Garden 自宅サロン

 自宅でのサロンワークの他に、カフェでの施術、お客さまのお宅への出張セラピー、行政からの委託事業、法人先への出張施術、企業アドバイザー、製品開発など様々な分野で活動している中川めぐみさんを紹介します。

【カフェ内サービス】編はこちら 

【出張セラピー】編はこちら 

【行政事業】編はこちら 

【法人出張】編はこちら 

【企業アドバイス】編はこちら


 自宅サロンでセラピーライフを始めるセラピストはたくさんいます。中川さんもその1人です。


 中川さんの場合、リフレクソロジーを学んでいた時期に自宅の建築を計画しており、その際にサロン様の部屋を1室設けることにしたそうです。


サロンは玄関から一番近い場所に設定し、プライベート空間と極力重ならないように、他の部屋や設備のレイアウトも工夫。


サロン内には、洗面台を用意し、照明等をサロン仕様にしたとのことです。


 お客様の多くは、月に1度もしくは2月に1度のペース。長く通ってるお客様はもう16、7年は通い続けてくれているそうです。

 

暖かく迎え入れてもらったその経験こそ

 元々企業勤めをしていた中川さんはストレスをため込む中、ふと立ち寄った足のトリートメントケアサロンで‟足に触れられる気持ち良さ“を体験します。


 そしてその場で自分が暖かく迎えいれられたことがセラピストとしての原体験となったそうです。


「足でなにかをしたい」「足のことを学びたい」といったシンプルな想いからリフレクソロジーを知り、彼女の人生は変わっていきます。

 

 20年以上も自宅サロンを続ける中で分かったことを聞くと、「できないことはないけど簡単ではない」(中川さん談)


自宅サロンの難しさ。それは1人ですべてする必要があるということ。キャンペーンを定期的に打とうと思っても、なかなかできなかったそうです。

 

 自宅サロンに必要なことを聞きますと、自宅サロン1本だけで続けていくのは、私自身とても大変なことです、と前置きをしてから、次のようなお答えでした。


「自宅サロンをしようと考えているのなら、やはり家族やプライベートタイムとの切り分けをしっかりとすることをお勧めします。自宅がサロンであるからこそ、その切り分けが大事になってきます」(中川さん談)

 

家族の協力、そしてお客様につながるご縁

もちろん家族がいるのであれば、家族の協力も不可欠です。そういったこと(自宅サロンをしたいという意思、サロンとプライベートを切り分けるための約束事など)をしっかりと話し合って進めていくことが何より大切だと語ってくれました。

 

 自宅サロンを営む多くのセラピストが苦労するのが、新規の集客ではないでしょうか。


中川さんの場合、始めた当初は、もともと関係があった方や、リフレクソロジーの先生のご紹介、ホームページをきっかけに来店されるお客様が多かったとのこと。


 また、冒頭で触れたように中川さんは様々なスタイルの活動を組み合わせているので、そうした活動を通して知り合った人が自宅サロンのお客様になることもあるそうです。


 

「20年以上自宅サロンを経営していると、やはり人の縁の中でつながっていくことの大切さを感じます。たとえば、自分のことを伝える機会があるなら、『今こんなことをしているんだ』と自然に伝えていく事は大切だと思います。すぐに反応がなくても、人づてにつながっていった先にセラピーを求めている人がいれば、それは新たなお客様とのご縁になっていきますから」(中川さん談)

 

 中川さんは、セラピストライフを構築するために、「とにかく続けること」だと話していました。


 これは裏を返せば、「収支を含めて続けられるようにする」という事でもあります。


「太くなくてもいい。お客様に必要とされるときのために続けること。それもまた個人事業主である個人セラピストの生き方である」とおっしゃっていました。

校長からのメッセージ

 中川さんの自宅サロンは、月に半分ほどの稼働。それは、自宅サロン以外にも様々なフィールドを有する、いわば「ポートフォリオ・スタイル」のセラピストだからです。


 ホームページからつながるお客様と、カフェや出張先で出会うお客様は、地域も、年齢層も、あるいは生活サイクルにおいても、まったく違う客層だと思われます。


つまり、複数の客層に対するチャンネルを開いていることは、1つのチャンネルではつながれない「ご縁」に出会う可能性が高くなるのではないでしょうか。

 

 なお、中川さんのセラピスト活動における約2割ほどがこの自宅サロンでの売り上げだそうです。


広告費をかけず、家賃、水道光熱費等は抑えることができているという点で収益性は保たれています。

 

 他に中川さんが注力されていることに、「環境作り」があります。


 セラピストにとっては自宅でも、お客様からすればそこは非日常の空間。そして、友達ではなくて、セラピストに会いに来店しています。


だからこそ生活感を出さないようにセラピスト以外の気配を感じさせない工夫やスケジューリングを考え、また安心して心も体も委ねられる環境を作る必要があるのです。


 その結果として、継続的な利用や紹介などがコンスタントに得られています。


 彼女曰く「自分の『これをしたい』にこだわるのではなく、必要とされるところにいる。また必要とされるようにやる」。……20年以上自宅サロンを続けていられるのには、きちんとした理由があるのではないでしょうか。

 


リラックス&ヒーリングルーム プランニング Green Garden

https://www.facebook.com/r.h.p.greengarden/