岐阜県岐阜市にて、個人サロン、個人スクール、大学や専門学校などでの外部講師をしている由利陽子さんのセラピストライフを紹介します。
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由利陽子さんは、岐阜県岐阜市でサロンを開業するとともに13年前から個人スクールを開校しています。
彼女のスクールには、オリジナルのアロマトリートメントやリメディアル、マタニティー、リフレクソロジー、フェイシャルなどを学ぶカリキュラムが用意されています。
1週間に2日ほど、マンツーマンもしくは数人の少人数スタイルでのレッスンをしています。
最初のころから考えていた‟教える側になる”ということ
由利さんは自身がアロマセラピーを学んでいる時期から、「教える側になる」ことをイメージしてきたといいます。
会社員時代に着物の着付け教室等の講師をしていた経験もあって、人に教え、育てていくことにおもしろさを感じていたそうです。
そして、アロマの勉強するときに講師の姿を見て、アロマセラピーの魅力を伝えるという働き方もあるのかと思い、そしてインストラクター修了後すぐに1人でスクールを立ち上げました。
「怖いもの知らずの状態で始めたんですよ」と当時のことを懐かしみながら話してくれました。
由利さんは、実際に個人スクールを始めてみて「生徒の背景も熱意もそれぞれで大きく違っている」ということを感じ、人を扱うことの難しさを日々感じているそうです。
だからといって、決して育成を妥協する事はありません。生徒が卒業してセラピストになればお客様を受け持つのです。
そのことを考えれば、ときには厳しく指導することもあるそうです。そう笑う彼女の声からは、生徒への愛情が感じられました。
だから、まずは取り組んでみる
これから個人スクールなどで指導者としての道を歩もうとしているセラピストに対して、アドバイスをもらいました。
みんながしているから、資格を持っているから、といっても、無理をして講師をする必要はないと思いますと前置きをしつつ、
「先生といっても、すべてを知っている必要はないはず。むしろ、すべてを知ってからでは、いつまで経ってもスクールは始められなくなってしまう。だから、まず取り組んでみる。そして、分からないことを聞かれたら、はっきりと分からないことを認めて、新たに学べばいいのだと思います」(由利さん談)
たしかに、「知らないことがあってはならない」と考え込んでしまっていては何も始まりません。
由利さんの前向きスタンスは、これから講師になりたいと思っているセラピストに勇気を与えるような、よいモデルになるのだろうと思います。
校長からのメッセージ
スクールや教室などのきっかけとして、「サロンのお客さまから頼まれて」というケースに比べ、由利さんのようにアロマを学び始めた時からセラピストの育成を考えていたというのは珍しいケースです。
学びながら教えることを考えていたのですから、自分のスクールの形などもある程度イメージしていたのでしょう。
だからこそ、今では数多くのカリキュラムを用意し、トータルでしっかりと学べる場が作れたのだと思います。
ちなみに1つのカリキュラムで約60時間、受講料は300,000円〜400,000円ほどです。
この受講料は生徒としても「学ぶ覚悟」が問われる額ですが、しっかりとそれに答えられるだけの積み重ねと、日々の学びを彼女は続けているのでしょう。
なお、生徒募集については、主にホームページやSNSなどが中心で、キーワード検索などから由利さんのスクールを探して、入校する生徒が多いのだそうです。
彼女自身1人のセラピストとしてサロンの現場に立ち続けながら、スクールでセラピストを育成していきたいと言います。
そして、今後は生徒が活躍できる場を作っていきたいと話してくれました。
現場に立ち続ける由利さん自身の姿が、生徒にとっては一番の教材なのかもしれません。
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