セラピスト業界で。
新たにお客さまとなる人は、いったいなにを評価基準とし、そこからなにをどう選択していってるのでしょう。
それらのことは個々の事例というより。
時代の流れを含めて考えてみるとよく理解できるのでは?と、僕自身よく考えています。
セラピスト業界の第一揺籃期(1980年代〜90年代後半)はセラピージャンルや提供スタイルこそが多くのお客さまからの選択、評価基準となっていました。
つまり。
それはどういったセラピーをどういった場で提供できているか?ということでした。
お客さまはそれを“体験”することでセラピーとは何かを知っていきました。
それから成長期や成熟期を経て2017.8年頃から第二揺籃期へ移行していくわけですが。
お客さまもまた、いわゆる体験から自身の中でそれらを“落とし込んでいく”ようになります。
セラピストとお客さまがどのようなやりとりをするようになり、セラピストとお客さまとの関係性については、時代の変化とともに変わってきているのだと、
今セラピストたちの話を聞いていてそう思います。
まだ見ぬお客さまでさえ。
第一揺籃期当時は広くその存在を伝えるために。セラピージャンルやスタイルなど、それらをいかに伝えるかを考えれば良かったわけですが、今はどうなのか?
おそらくアプローチするセラピーそのものでなく、そこに介在する人、つまりセラピストがどうなのか?によりシフトしていってるようです。
(ここが大切なのですが)これは新しくお客さまとなるようなまだ見ぬ人であっても、です。
セラピスト自身がなにものなのか?誰にどのような想いで(セラピーだけでなく)どんなことを提供しているのか?
それらをまだ見ぬお客さまでさえ“知ろうとしている”のではないか。
つまり。
明らかにお客さまは話題性などからサロンやセラピーを提供する場を選ぶのではなくなってきていると思います。
日々知らせるツールやテクニックなど色々とありますが、お客さまはそこから勢いだけで選ぶのでありません。
直接聞きますととてもじっくり見ているそうです。
このように時代や全体の流れで見ますと、セラピストとクライアントとの関係はどんどん変化していくのですね。
だからこそ。セラピスト一人ひとりは目の前のお客さまとどのようになっていくのかを考える。
そのためにすべきことをしていくのだと思います。(文責:谷口晋一)