『人を育てるという事は相当の覚悟がいる』
このことは一つの分野だけに限らないと思いますが、こと僕が携わってきたセラピストの世界において育成セラピストの話を聞けば聞くほどそれを感じます。
自らが思いがけず経験、体験した出来事をも受け止めセラピストとして歩むだけでなく、技術の伝承やセラピストとしての歩みとはなにかを伝えていく。
そりゃすべてがすべて、思った通りにはいかないでしょう。
それでも。育成セラピストたちの多くはそれを単なる事業の一つだけでない、強い想いをもって生徒の育成に取り組んでます。
インタビューさせていただくと何気ない言葉の一つひとつに、そんな覚悟を感じます。
「自分と向き合い、自分を深く掘り下げ、結果、自己理解が進むことで、そのままそれが人間的にも、セラピストとしての厚みにもなる。結局は、自分らしさの探究が、セラピストとしての生き方や真の自立に繋がっていくのだと思います」(日本五感療法協会 佐藤マイアさん)
「クライアントさんは本気で生きているからこそ、悩み、苦しんでいるわけです。それを吐き出すための、守られた安心安全な空間がセラピールームで、セラピストは安心安全なセッション構造をきちんと作ることが大切になります。これを遵守しないと、お互いにとって良くない。」(ライトウインド 黒田俊之さん)
「教え子の皆さんには経営者としてだけでなく、家庭はもちろん自分自身の人生のバランスを大切にしてほしいと経営的な数字も含めて目標を定めて、そこに向けて自力で前に歩けるようになっていただきたいと考えています。『いつ終わるかは分からない。たった一つの命。』あまりにも自分を後回しにしてる優しいセラピストさん達が多い。だからこそ彫刻リンパの真髄でもある心と身体の余分なものをそぎ落とし宝石のように輝いた人生を送ってほしいです。」(彫刻リンパ®︎協会 松原正美)
覚悟とは。
自分がなにものであるか?という生徒たちの根源的なテーマに対して、一人ひとりと寄り添い続ける覚悟でもあり、
技術的なことだけでなく、クライアントに関わる者としてどうあるべきか?を徹底的に教えて伝えていくことへの覚悟でもあり、
プロセラピストとして生きていくための教えや場を与え続け、生徒一人ひとりのこれからの人生にも命がけで関わろうとする覚悟でもあり。
まとまったセラピストの数を増やす資格制度ありきの時代が過ぎて10年以上が経った中で。
こうして次世代のセラピストたちを個々に生み出してくれている育成セラピストたちに。
(ひとり勝手に)感謝しています。
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佐藤マイアさんのセラピストライフ~育成セラピスト
黒田俊之さんのセラピストライフ~育成セラピスト
松原正美さんのセラピストライフ~育成セラピスト