東京表参道を拠点に、関西や九州でも活動している「彫刻リンパ®︎セラピスト」の松原正美さんのセラピストライフを紹介します。
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松原さんは、これまで15年もの間、指導を行ってきた育成セラピストです。
彼女自身、社会的に影響力のある方(芸能人、アスリート、経営者など)のお客様を何人も支えるセラピストですが、後進のセラピストの育成にも精力的に力を注いできました。
悔いのない人生を楽しく笑って過ごして欲しいから
松原さんの元で学んだ生徒はこれまでに300名を超えています。
彼女が代表を務める彫刻リンパ®︎協会は、現在、全国で約70店舗を経営し、卒業生たちが日々、たくさんのお客様をお迎えしています。
「私は、セラピストの卵たちが、サナギから蝶になって羽ばたいていく姿が好き」と笑顔で話す松原さん。本音で人間関係を築いてきただけに、生徒1人ひとりと深い絆を結んでいるようです。
ですが、育成者として生徒をセラピストとして自立させるためには、ときに厳しくすることも大切だと言います。
それは、彼女自身に辛い過去があったからこそ。
初めのサロン経営で心も体もボロボロになり、病や事故に襲われ、最愛の人が先に旅立つという、耐えがたいほどの経験が、「人生1度しかないのだから」という気持ちを強くさせます。
それは生徒に対しても同じで、悔いのない人生を楽しく笑って過ごして欲しいと、彼女は心から願っています。
「教え子の皆さんには経営者としてだけでなく、家庭はもちろん自分自身の人生のバランスを大切にしてほしいと経営的な数字も含めて目標を定めて、そこに向けて自力で前に歩けるようになっていただきたいと考えています。『いつ終わるかは分からない。たった一つの命。』あまりにも自分を後回しにしてる優しいセラピストさん達が多い。だからこそ彫刻リンパの真髄でもある心と身体の余分なものをそぎ落とし宝石のように輝いた人生を送ってほしいです。」(松原さん談)
聞けば、松原さんは、エンディングノートを作っているとのこと。ご主人の突然の死を経験したからこそ、人生の終わりを見据えて、過去を受け止めて自分を許し今を生きること、そして目一杯楽しんで笑う!と全力で生きています。
生徒さんに指導する上で大切にしていることを聞くと、
「テクニックを伝授することは魂を渡すのと同じなので、指導は厳しくはなりますけど」と言った後に、
「一番大事にしていること。それは私たちセラピストだけが改善してるわけでは無いということ。セラピストの手によって今の心と身体の状態を知り、自分を大切にしようと気づいていただき共に寄り添うことです。」と笑顔で教えてくれました。
人は人の手によって癒される
もちろんそれは、ただの精神論だけではありません。手をセンサーにしてお客様の
求めている圧を知ることを、松原さんはトリートメントに求めています。
そのためには「その人の人生の縮図である、お客様のお身体に感謝する」という思いを忘れてはいけないと語ります。
それは、歪みや滞りとしてお客様の身体に刻まれた「過去」すらも愛することであり、お客様の身体がベストパフォーマンスを発揮できる状態に整っていくことで行動力や人生が好転していく姿を、我が事のように喜べることでもあるのです。
そうした想いを共にするトリートメントこそが、相手が求めている圧を感じるためには不可欠。と語ってくれました。
「人は人の手によって癒される。一家に一人のセラピストがいるようになれば、世の中は良くなっていくはず」という思いを松原さんは持っていて、これからもセラピストの育成とマインド形成に力を入れてきたいと話してくれました。
そして「子供の夢がセラピストの世の中へ」「鬱や癌、自殺、突然死が少しでも減るように」と構想しているようです。
人は夢を追う時にエネルギーが湧くものです。
そして、夢を追う人を後押することで、エネルギーが湧く人がいる。育成セラピストとは、そういう存在なのかもしれない。
彼女とのやり取りの中でそんな思いが、ふと浮かびました。
校長からのメッセージ
さて、松原さんは社会的に影響力のある方(芸能人、アスリート、経営者など)を支えるセラピストでもあります。【彫刻リンパ®︎セラピスト】編
松原さんはトリートメントでは「お客様と両想い」になることを大事にしていますが、生徒ともやはり両想いであり、それは卒業後も続いています。生徒さんとの関係性についてこんな話をしてくれました。
「生徒さんは、子どもと同じで“授かり物”です。ご縁は必然。経営者としてお客様がしっかりつき安定してくると彫刻リンパの名を借りずとも自分のメソッドで勝負したいと卒業していく生徒さんもおられます。いわば卒業。旅立ち。卒業しても恩師と慕ってくださりいい関係を築いて行けるのもありがたいです。」(松原さん談)
彼女の話を聞いていると、松原さんと協会の仲間、生徒さんたちが作るコミュニティが、まるで「疑似家族」ように思えます。
そのことについて聞くと、彼女は生徒から「母親か父親、たまにお兄さん、時々子供(笑)」のように思われているそうです。人間完璧ではない。生徒さんたちの方がお姉さんになるところも。
しょせん人間同士。全てはバランス。持ちつ持たれつ。与え与えられ。お互い様ということなのでしょう。
育成者が格好つけずにありのままを見せて、それを生徒がありのままに受け止める。
そして、その逆も然り。本当の意味での人とのつながりとは、そういうことなのかもしれません。
それぞれの強みを生かし合った関係が彼女たちの間に流れる雰囲気がなんとなく感じられます。
もちろん、依存的な関係ではなく、それぞれが自立した両想いなのでしょう。
彼女が生み出すコミュニティがどのように成長し、発展していくのか、楽しみな思いを持ちつつインタビューを終えました。
彫刻リンパ®︎発祥サロン&スクール
松原正美公式HP
https://masami-matsubara.com