東京表参道を拠点に、関西や九州でも活動している「彫刻リンパ®︎セラピスト」の松原正美さんのセラピストライフを紹介します。
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松原さんは、これまで20年以上のキャリアを持つセラピストです。2010年にオリジナルメソッド「彫刻リンパ®︎」を生み出してからは、1人のセラピストとしてだけでなく、育成者としての活動も精力的に続けています。
ネガティブな感情さえも彫刻の様に削り取っていく
彫刻リンパ®︎ とは、「人の本来の姿に戻す」ことを目的として、老廃物や脂肪、さらにはネガティブな感情までも、“彫刻のように”削り取っていくことをコンセプトにしています。
本来の姿に戻ることで、人の身体は最大のパフォーマンスを発揮できるようになるのだそうです。
また、内臓の不調と感情の問題を結びつけて考えることも特徴的で、「臓器が感情を呼ぶ」と松原さんは表現しています。
身体のデトックスセラピーの1つと捉えられることもある彫刻リンパ®︎ですが、生活習慣や姿勢の問題、囚われやすい感情について、施術を通してお客様に気づいてもらうというプロセスを含むことから、心と身体が密接につながっている中でのセッションセラピーと表現した方が近いのではないでしょうか。
今度いつしてくれるの?心と身体を委ねる著名人たち
さて、松原さんのセラピストライフの特徴として、これまでの数多くのお客様と出会ってきた中で現在、会社経営者や芸能関係者、プロボクサーなど、社会的に影響力の高い人たちや著名人たちが数多く彼女の元にやってきていることが挙げられます。
女優の藤原紀香さんや梅宮アンナさんがご自身のブログやインスタで自らご紹介くれたそう。 ※プライバシー等の問題もありSNS等で紹介してくださった方のみシェアしています。
なぜ、そのようなお客様が多く求めるようになったのか不思議に思い、彼女に聞いてみたところ、
「会社やスタッフ、ファンのため、観客の為、世の中の為にこれでもか!と限界まで頑張っておられる方こそ、即動けるパフォーマンス力が求められます。また身体だけではなく、心からのケアも信頼して委ねてくださるのでそのことがただ嬉しく、トリートメントさせていただいています」と語ってくれました。
そして藤原紀香さんとの出会いに関しては、「いかに本気で夢を周りに伝えて行動していくか?そうすれば必ず夢は叶いますよね。」と出会いのきっかけを話してくれました。
実はデビューの頃からずっと彼女の熱烈なファンであったという松原さんは「いつか紀香さんに彫刻リンパを」と願い発信し続けたそうです。
その結果、周囲にもそのことが伝わり様々な繋がりやご縁で彫刻リンパをさせていただくことができたというのです。
「1回だけ受けてもらえただけで本望!と思っていたら、光栄にもご夫婦で今も定期的に来てくださって今でも夢のようです。知れば知るほど女優として妻として、人として、また日本の伝統を守り学ぶ姿勢、陰で努力し続ける姿をみて私も頑張ろうと本当に尊敬しています。(松原さん談)
芸能人もアスリートも、経営者も、「身体が資本」を地で行く人たちです。
その上、彼ら彼女らを支える大勢の人たちの生活までも背負っているので、自ずと「防衛意識」が強くなるのではないでしょうか。
そして、感受性が豊かな人が多く、感覚的に合わない人間を近寄らせない人もいるとのこと。
そうした人たちの肌に直接触れることは、実際は相当難しいのです。
また、社会的影響力の高い人たちは、たとえ誰かの紹介であっても心身を委ねて自分の弱みを見せられる相手は誰でもいいというわけではありません。
セラピーは信頼関係(ラポール)なしには十分に力を発揮できないもので、心を開いて、身を委ねてもらえるような関係性を作ることも不可欠と言えます。
そうした点について松原さんに聞くと、
「純粋に愛情が伝わったのかな?ごまかすとか遠慮するとか、こう思われたらっていうのを持たずに純粋にただ目の前のお客様のお身体とお肌、お心に寄り添ってきただけです。」
同時にこうも話してくれました。
「身体はその人が生きてきた縮図。どれだけ自分の身体を駆使して色んなことを乗り越えてきたんだろうと思うと詰まりさえ愛しいのです。そんな頑張って背負って抱え込んでこられたお身体に敬意と愛情と感謝を込めて関わらせていただいています」(松原さん談)
本音で語り、本気で行動し、全力で人を応援する
現在では、そのような社会的に影響力のある人たちを顧客に持つセラピストとして活動し、多くの後進にも慕われている松原さんですが、苦しい時期も長かったそうです。
松原さん自身大きな事故も大病も経験し、そして最愛の人が先に突然旅立つという耐え難い出来事も受け止めてきました。
「開業当初の4年間は、身も心もボロボロでした。テクニックがあればサロン経営できるって思っていましたし、母子家庭でしたので気合いだけでやってきました。でも、それだけじゃ通用しない。でもやるしかないからどうしようとか自信ないとか、できるかなとか言ってる暇もなくて。まさに崖っぷちでした。だれにも相談もできない中、もうあとは血だらけになりながらトライアンドエラーを繰り返し経験してきたからこそ今があると思っています」(松原さん談)
彼女自身は、「やらずに後悔したくない。やって反省して前に進んできたタイプ」と自己分析をしています。本音で語り、本気で行動し、全力で人を応援する。それを続ける中で、セラピストとして成長し、仲間も増えていったそうです。
「必ずピンチの時に谷口校長をはじめ、そばにいてくれた周りの方々の応援や励ましがあったからこそ。もう感謝しかありません。
多くの死別を経験したからこそ生きてる時間をどう使うかなんだと日々感じています。たくさん支えてくださった方がいたからこそ、これからはお役に立てる恩返しとこれからセラピストという仕事で人を笑顔にしたい!と思います。
たとえば子供が将来笑顔で暮らせるようにママを元気にしたい。この時代に生まれたことを悩み苦しみ、鬱や自殺、突然死を少しでも減らしていきたい。生きてる命を大切にしてもらいたい、など。
私がどんな時もたくさんの方々支えていただき生かしていただいてるこの命をフルに使って恩返しと恩送りをしていきたいのです。この肉体は借り物。死んだ時、この肉体を大切にしてあげて磨き上げて綺麗にお返しするその日まで。」(松原さん談)
笑顔で、そして今の想いを包み隠さず私に話してくれました。
こうした経験が背景にあるからこそ、「人に寄り添う」という言葉も表面的なものではないことが、彼女の声や態度から相手にも伝わるのではないでしょうか。
トリートメントでは、お客様が最高のパフォーマンスを発揮できるよう身体を整えることに集中し、本音で向き合う人間関係の中でこそ良いエネルギーの循環が生まれることを、彼女は心から信じています。もちろん、そのために自分自身を高める努力も欠かしていません。
「私のところにやってこられるお客様は人には言えず抱え込んでいる人が本当に多いのです。私はセラピストとして、そんな人たちにいつまでも寄り添い続けたいと思っています」(松原さん談)
校長からのメッセージ
松原さんが創始者として作った彫刻リンパ®︎ 協会は、「一家に一人のセラピスト」「子供の夢がセラピストの世の中へ」「鬱や自殺、突然死が、少しでも減る世の中へ」などが掲げられています。
すでに書いたように、芸能関係者やアスリート、経営者など、社会的に影響力のある方は、自ずと防衛意識が高く、安易に人を近寄らせることも、ましてや直に触れさせることはありません。
それだけに、本当に身体や心を委ねられる人を見つけた時には、関係性が濃く、長くなることがあります。
ちなみに、お客様からのご紹介を松原さんは求めておらず、基本的には自発的な発信であったり、松原さん自身の発信と行動によってつながっているのだそうです。
そして今現在は、サロン経営者として開業したい方のみスクールセッションという形をとらせていただいているとのことです。
さて、インタビューの中で、お客様との関係性において大切なキーワードを彼女が伝えてくれました。それは「自己開示」です。
自己開示とは、「自分はこういう人間である」と人に示すこと。それは、言葉だけでなく、すべての態度に表れるものです。むしろ、言葉では「好き」と言っていても、それがリップサービスであれば、遅かれ早かれ気づかれるもの。
ましてや、社会的に影響力のある人は、表裏のある態度に対するアンテナが鋭く、自ずと離れていくでしょう。
また、個人同士の信頼関係を築くには自己開示が重要であることは言うまではありませんが、潜在的なお客様とつながるためにも重要であるように思えます。
松原さんは「自分が心を全部開かないと、相手も開いてくれない」と実感していて、弱い部分も含めて認めてくれている家族や仲間の存在のありがたみに気づいたときに、「運気とか、チャンスとかも変わってきた」と話してくれました。
それは、周囲の人への裏表のない態度が、巡り巡って松原さんの元に良縁を運んできたようにも思えます。
「人に愛されるには、まず人を愛さなければならない」そんなことを思わせてくれたインタビューでした。
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