どんな業界においても“波”というものがあると私は考えています。
ひとつの業界が生まれるとそこに参入する人や団体などによって業界が育ち、
大きな社会というステージで自立し、発展し、成熟していき。そして次の誕生に向かう。
各ステージの変化を、潮目が変わる。と言うのですが。
その波の動きを市場統計や数値データで判断して語ることがあります。
ですが、その業界に直接的に携わるものにとってはそういった数値で表されるタイミングでは…少し遅い。
なんとなくの感覚であったとしても、変化に対して機敏に対応できているセラピストこそが
新たな波に乗ることができています。(決して派手な波乗りでなくても)
◇◇◇ ◆◆◆ ◇◇◇ ◆◆◆ ◇◇◇ ◆◆◆
前述の「揺籃期を経て、成長期。そして成熟期への移行」。
3,4年前からいくつかのきっかけを経て、一つの移行期間に差し掛かっている。
先駆者たちの言葉や活動の変化、初期団体の業態変化など。
それこそなんとなくですが、そう感じています。
そして、なにより個人セラピストたちの言葉の端々から。
この一年はそれが明確な形となって市場統計や数値データで表されてくるのではないでしょうか?
1月30日に大阪で予定している
【『セラピストの手帖』出版記念】「業界成熟。これから求められるジェネラルセラピストの姿」
去年末に『セラピストの手帖』を発刊したのもその業界の潮目の変化に対してメッセージしておく必要があると思っていたから。
1月30日大阪ではセラピスト業界が今までにどう潮目が変わってきたのか?をお話し、
参加者各々が取り組むべきテーマについて解説と共にワークやディスカッションをする予定です。
ぜひ1月30日大阪にこられる方はぜひ参加することをお勧めします。
そこでもお話しますが、以下の3点は潮目の変わり目においてどんなセラピストでも取り組めるポイントです。
1)自分の中のテーマを明確にする
…潮目が変わる中にあってどんな小さくても、バランスが取れて軸がしている船のほうが安定します。
改めて自身のセラピストテーマについて、考えて言葉にしたことはありますか?
2)社会やクライアントを明確にする
…ただ嵐の中に漕ぎ出すのではなく。どの港に向かうのかを決めておかねばなりません。
それが荒波であっても方向を最初に定めておけば、継続も軌道修正もまた筋の通ったものとなります。
3)関わる分野を広くおさえる
…潮の流れや天気図など、変化が起こっているときには立体的なものの見方が必要です。
一つのことだけにこだわらない、全体を見ておくことが求められています。
潮目の変化について一人ができることは限られています。
ただ、自分ができることを確実にできているかどうか?はとても大切です。
セラピストの学校としても各々セラピストたちが変化に対してしなやかに対応できる様、
できる限り発信し学びの場を広く提供していこうと考えています。(文責:谷口晋一)
〜web版セラピストの学校より引用