僕がこの対人援助職という言葉を耳にしたのは、数年前に北海道在住のセラピストからだったのですが。
セラピストという仕事を端的に表す言葉の一つだなと思っています。
もちろんセラピストという職業だけでなく、人に対して直接的にサポートしたりケアする人たちも当てはまるかと。
対人援助職の方は自分自身や関わる分野に対する誇りを抱いています。
「このアプローチする技術や仕事そのものは、求める人にとっては今までもこれからもなくてはならない存在だ」と。
と同時に、常に自らや関わる分野に足りなさを有していることこそ、対人援助職のベースであるのだろうと。
逆の言い方をすれば、
『これさえあれば、なんでも(もしくは大抵の事は)解決できる』との思いが心の奥底に潜んでいるのなら…それはまずい。
この絶妙なバランスの上に立つものこそ、対人援助職であって欲しいのです。(文責:谷口晋一)