『 教えるものが一番教えられる』
これはよく言われることです。
確かに教える立場ともなれば事前準備をしますし、その場での関わりなどを通して生徒側より学ぶことが多いかもしれません。
でも今まで僕にとって。
別の意味で“教えられる瞬間”というのが沢山あったと思うときがあります。
それが、自分の元を離れていった人たちを思うときなんです。
離れていった一人ひとりの理由や距離感について、決してひとくくりにはできません。
でもどんなシーンにおいても“自問自答を繰り返す”。
これについては今も昔も変わらなくて。
教え方だったのか?
伝えたテーマだったのか?
関わり方だったのか?
学びの環境だったのか?
僕自身だったのか?
しかし、その自問自答が終わるときがあります。
それは自分の中に「この出来事が互いの自立や飛躍のきっかけとなる」と腹に落とし込むことができるようになって、なんですが。
つまり、初めは相手からの求めを受け入れ。
一方で離れていく(自立)様に導いていく。
そんな二律背反的な立ち位置は常に胸に留めておきたいですし、これもまた教えるものの宿命なのでしょうね。(文責:谷口晋一)