どこかの国の諺で「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」というのがあったと思うのですが。
なるほど「与える」と「教える」って似て非なるものですね。
おそらくどの世界であっても。
時間、コスト、手間などエネルギーを最も必要とするのが、人を育てる。ということでしょう。
やはりどの世界においても。
エネルギーをかけられて育ってきた人がその世界の歴史を作り上げたり彩ってます。
だからこそ。今この時代においてもなお人に対してスキルや実績や効率性というフィールドとは別の視点から、育成という分野に正面から携わる人を僕はリスペクトしています。
言わずもがな「教える」というのはテクニック伝達だけではありません。
そこに“対の返報性”はなく、次の世代に繋げていく一方向性が前提にあります。
魚の釣り方を教える人は教えた相手から釣った魚を全て貰えるとは思って教えないでしょうから。
そういった点ではやはり育成者の存在は業界を助けますし、僕が携わるセラピストの業界にとりましても同じことが言えると思います。
それがスクールや教室、協会であってもスタッフ教育であっても師弟制であっても。
次に繋がるセラピストを育成し続けて欲しいと願ってます。(文責:谷口晋一)