様々な歩みをしてきた先で、セラピストとなった。
このことは多くのセラピストにも当てはまることではないでしょうか。
それまでいろんな立場でありながらそれでもいくつものきっかけや出会いの中でセラピストライフが始まる。
元々は芸人であったり。自衛官であったり。バイクのテストライダーであったり。
以前の働きが活かされていないか?と言えばまったくそうではなく、これまでのキャリアもまた活かされながらセラピストとして積み上げていっている。
丁寧にお話を聞いていくとそう感じるのです。
そして。今こうしてセラピストとしてお客さまと対峙したときには
『目の前のお客さまにこうなってほしい。』
そうしてただひたすらにそのお客さまのために集中できている。
お客さまにとってすれば、これまでの歩みもすべて含めて今自分に向いてくれている。
そんなセラピストに対しては無条件で心や身体を委ねるのではないでしょうか。
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『いかにお客様の緊張を取っていくかを常に考えています。
最初に軽く触って、それが慢性的な硬さが積み重なったものなのか、一時的な緊張からくる硬さなのかなど調べていきます。
施術としては、ただ揉みほぐすだけじゃなくて、筋肉の起始・停止を狙って、お怪我がないように動かせる部分を動かしていくって感じですね。
ここではとにかく気持ちよくなって帰って欲しいんです。そのために、お客様の体の事だけでなく、いろいろなことをお聞きして、提供する内容を組み立てながら提供しています』
2007年にセラピストとしての活動を始め、2020年から茨城県水戸市にてリラクゼーションサロン「ほぐしと癒やしの店 かいとう」を経営している、かいとう きよしさんのセラピストライフをご紹介しています。
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『内側から綺麗に、元気になってほしいという思いがあって、温活とデトックスメニューを提供しています。
お客様は、ストレスだとか疲れとかを抱えていて、リラックスして癒やされたい方が多いです。
暖まりながら、ゆっくり、まったり、ほっこりできる。そんな時間をすごしていただけるといいなと思います』
宮城県仙台市にて、4年にわたって個人サロン「温活デトックスサロン・アグラード」を営んでいる渡邊直美さんのセラピストライフを紹介します。
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『望んでもなかなか妊娠できない女性には、自己肯定感が低下してしまっている方もいます。『子供ができないなんて、女性として妻として失格なのではないか』って。
不妊に限らず、誰しもが何かしらの問題を抱えて生きていて、『自分の体はポンコツなんだ』って自信が持てず落ち込んでしまう人がいます。
そういう苦しみは共有することが難しいので、孤独を感じやすいんです。でも本当は、皆、すごいものを与えられて産まれてきているんです。
治療を通して体に良い変化があると、自分の体に対する自信とか敬意を持てるようになるはず。すると、体もその信頼に応えてくれるんじゃないかと思います。鍼灸の面白さって、そういうところなのかな』
東京都目黒区にある「不妊鍼灸治療院セラキュア」を運営する、セラピスト歴22年の菅田裕子さんのセラピストライフを紹介しています。