自らセラピストとして対人援助の働きをしながらも。
全国にあるスクールや教室、講師やインストラクターなどといった場を設けて育てる立場をとっている存在。
共通の肩書きがないので僕個人は育成セラピストと呼んでいます。
収益性や事業ポートフォリオとしてのバランスをみても、活動上の大事なキーワードと言えますが実はそれだけではありません。
次に続く存在を育成したり、職業や立場を変えることない人たちのためにセルフケアとしてのセラピーを伝えていくということは。
長いスパンでみた業界の裾野を広げるだけでなくセラピスト本人としての新たなステージにあがることも指しています。
それは対人援助の仕事ゆえに。クライアントとの関わり方もまた、導いていく存在としての評価に変化していくからです。
ですので今この育成セラピスト。数的にはとても増えています。
ただ残念ながら。
キャリアや発行資格を積めばそのまま教えられると認識しているセラピストがあまりに多い現実が一方であって。
これは業界にとって。ここ10年ほどのウィークポイントとなっています。
人を育成するために。そのための準備やスキルを含め、新たな取り組みが絶対に必要なのに。
なぜそれだけは勢いだけでやろうとするのか?
“育成する場”のクオリティが残念な場合は、そこを巣立った人たちの末路は言わずもがな、、なのです。(文責:谷口晋一)