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植木昭憲さんのセラピストライフ〜セラピストシェルパ

2021/06/16
植木昭憲さんのセラピストライフ〜セラピストシェルパ

 名古屋にて、身体の改善に特化した施術と、マッサージと教育を兼ねた発育サポート教室、他のセラピストに対する支援(通称シェルパ)活動をしている植木さんをご紹介します。

 

植木昭憲さん【施術セラピスト】編はこちら

植木昭憲さん【発育サポート教室】編はこちら

 

 植木さんは、名古屋でセラピストが独り立ちしていくためのサポートを5年にわたって行っています。


私はセラピストをサポートする存在を「シェルパ」と呼んでいるのですが、植木さんの活動もシェルパです。


 彼の場合、自身もセラピストとして活動しながら、ボディーケアセラピストに向けたブラッシュアップのための技術の指導、経営や集客に関するコンサルティングサポート、ウェブ制作などを手がけています。


月に1度のセミナーなどを行いながら、日々シェルパとしての活動をしています。

自分の役割とは何かを考える中で

 植木さんがシェルパとして活動するようになったきっかけを聞きました。


 もともと植木さんはタイ古式マッサージのサロンオーナーや、身体の改善に関するボディーケアセラピストとして、長年スタッフを雇用しながら活動してきました。


 その活動の中で、自分のセラピストライフがどうありたいかを考えた時に、「人を雇用して店舗を大きくすることだけが、自分の役割ではない」と気づいたそうです。


 そして、「今までの経験を活かしてできる、本当に自分がやりたいことは何か?」と考える中で、やる気のあるセラピストに自分が築き上げた施術や経営のノウハウを伝えることに魅力を感じたそうです。そこから自分の経験をベースに、実践的なメソッドを構築していきます。


 ただ、実際にシェルパとしての活動を始めてからも、良い意味でたくさん裏切られ、気づかされてきたそうです。


というのは、アドバイスとは反対のことをクライアント(セラピスト)がしても結果的にうまくいくことがあって、そうしたケースに出合うたびに、「正解はひとつではない」ことを痛感したと語ってくれました。


「僕の価値観だけではダメで、その人の思いこそが形となっていく。自分はあくまでも、それをサポートする存在であることを忘れてはいけないと思います」(植木さん談)


自分の足跡は残さない

 これからシェルパとしての活動を始めようと考えている人へアドバイスをお願いしたところ、

「シェルパ自身が自分の足跡を残そうと考えてはいけない」と、黒子役に徹することについて語ってくれました。


 アドバイスする側は自身の経験や体験をベースに助言するため、シェルパがクライアントの事業を回そうとしてしまいがちです。


「その感覚が残っているうちはシェルパとしての役目は果たせないのでは」と植木さんは言います。


 つまり、アドバイスを求めるセラピストの個性を見ずに、自分のコピーを作ってしまうのでは意味がありません。


それよりも、サポートを受けるセラピストが自分のやり方を見つけて、自らの考えで歩けるようにすることが重要で、そこを目指してシェルパは強い気持ちでサポートすることが大切であると、植木さんは考えています。




校長からのメッセージ

 セラピストを支援する専門性を持つ人たち(=シェルパ)には、自らもセラピストとして活動し続けている人が少なくありません。


 セラピストであることを背景に持つシェルパは、もともとは人に施術をして喜ばれることを生き甲斐にして、セラピストとしてのキャリアを積んできた中でセラピストへのサポートも、となる。


自分で施術をして喜ばれることと、他のセラピストをサポートして喜ばれること、そのどちらも他では得がたい経験であり、両立は可能ではあります。


 ただし、セラピストとシェルパのどちらも経済活動として成立させ、且つよいシナジー(相乗効果)を得られるようにするのには、経営者としての実力が求められます。


 植木さんの場合、自身のサロン経営のノウハウがしっかり確立された上で、支援を求めるセラピストへ技術セミナー、講師育成、集客塾など、各300,000円以上するサポートを提供しており、シェルパとしての活動で定期的に収益を得られています。


 植木さんは、支援を求めるセラピスト一人ひとりに対してしっかりと寄り添いながら、自分は黒子に徹しています。


 ここが、シェルパとしての活動を継続できるポイントと思います。反対に、自分が前に出ようとするようなシェルパでは、きっとセラピストには喜ばれず、支援を求められないだろうと私は考えます。


 自分がシェルパとして寄り添うことで、支援するセラピスト先にいるクライアントに思いが届く。そのことを忘れないでいたいと植木さんも語ってくれました。


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