北海道千歳市にて、セラピーサロン、セラピスト養成スクール、一般向けの出張講座など対外活動を運営している、3人のセラピスト古幡さん、大橋さん、長瀬さんのセラピストライフを紹介します。
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代表を務める古幡さん、スタッフの大橋さん、長瀬さんの3人は、15年前から北海道千歳市でリンパケアサロンHealing和というセラピーサロンを運営しています。
サロンでは、リンパケアを始めとして、カッサ、エネルギーワーク、フェイシャル、チャクラ診断などのメニューを提供しています。
おそらく15年前の千歳市では、リンパケアを提供するサロンはほぼ皆無だったでしょう。
その中で、リンパケアサロンHealing和がどのように始まり、今のスタイルになったのかを聞いてみました。
実は、サロン活動開始以前の3人はそれぞれ繋がりはあったものの、まったく違う世界で生きていました。
そんな中、身近な人の病などをきっかけに、家族や友人などホームケアのスタイルでとの思いからリンパケアを学び始めます。
そこから友人知人の間で口コミが広がっていき、相談に訪れる方には古幡さん宅の和室に布団を用意、対応するようになります。
最初はホームケアの延長で行っていた活動だったのですが、徐々にベッドなどの設備を増やしていき、サロン経営の形となっていったのだそうです。
学んだスキルがすべてではない。それぞれの経験や個性を活かして
サロンに様々なお客様を迎えるなかで新しい要望やアイディアが生まれ、リンパケア以外のセラピーも学んでいきます。
そして、3人はそれぞれの経験や個性を活かせる得意分野を持っていったのだそうです。
そして、自宅の1室から始まったサロンは、千歳市内に店舗を持つまでに成長したのです。
サロン経営に取り組んだ経験を振り返ってもらうと、サロンをやっていく中で必要なものに気づいたり、お客様から要望をもらって、それにスピード感を持って対応することで経験を積み上げてきたと言います。
男性、女性、ご夫婦ペアや友人同士など、様々なニーズに応えてきたとのこと。そうしていくうちにお客様の求めるものがわかるようになったそうです。
「学んだスキルが絶対でないと思います。大切なことは日々お客様がいる中で学んでいくことだと思います」(長瀬さん談)
3人で運営してきたからこそ
これからサロンを始める人に対するアドバイスを求めました。
すると、3人で運営してきたことの利点をいくつか挙げてくれました。
例えば、3人ともが違った家庭環境にいて、それぞれで活動しやすい時間帯や曜日が違うため、お客様の都合に応じやすいそうです。
同様に得意分野も違うので、メニューの幅も広がります。
また、アイディア出しや計画、実行などを自然に分担することで、1人で問題を抱え込んでしまう状況になりにくいと言います。
「いつでも相談できる相手がいるというのは大きい。1人だったらこれほど長くサロンを続けていられなかった」と3人は頷き合います。
インタビュー中も、お互いの意見に頷き合い、互いの立場を尊重し合っている様子がよく見られました。
きっと、そうやって3人で歩んできたことで、サロンは地域の人たちにとってなくてはならない“なごみの場”となっていったのでしょう。
校長からのメッセージ
サロンを共同で立ち上げる際、その利点として挙げられることとして常にお互いが考え行動に反映できることです。
サロンを立ち上げてから運営し続けるためにはその時々の状況対応が求められます。
その際に独りよがりにならず客観性を持たせながら経営判断できるパートナー(複数)シップスタイルは今後セラピストの世界でもより求められてくると思います。
一方で複数ゆえに意見の相違や取り組みの違いなどもあります。
やはり日ごろからコミュニケーションをとりながらサロンの方向性や取り組みなど確認する、またそれぞれの強みなどを活かしていくことがサロン運営でも求められます。
3人のサロンに訪れるお客様は、1人1時間弱の施術で5,000円ほど。それでも長きにわたって千歳の地で多くの方にセラピーを広め続けられているのは、3人それぞれがその個性を活かして、与えられた役割に対応できているからだと思います。