自宅でのサロンワークの他に、カフェでの施術、お客さまのお宅への出張セラピー、行政からの委託事業、法人先への出張施術、企業アドバイザー、製品開発など様々な分野で活動している中川めぐみさんを紹介します。
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その場所その場所で求められるものが違ったからこそ
中川さんは、セラピストの立場や視点から、企業などへ様々なアドバイスをしています。
具体的には契約する企業から依頼を受け、歯科医院などで香りを用いた院内の空間プロデュースや、患者さんへの「食いしばり軽減トリートメント」の指導を歯科衛生士に行うなど。
月に1度、歯科医院などに訪問し、カンファレンス・アドバイスや芳香交換・メンテナンスなどをしています。
また、その他にも精油を用いたプロモーション用のノベルティーグッズやトリートメントオイル、フレグランスのブレンドの受注生産・開発なども手がけています。
彼女がどうしてこのような活動をするようになったのかは、長年セラピストとして活動をする中で、彼女の活動を知る人々からご紹介いただいたり製品開発の依頼を受けたという「ご縁」があったから。
実際に取り組んでみて感じたことについて聞いたところ、「その場所その場所で求められるものが違うために、必死に勉強する必要があった」とのこと。
たとえば歯科医院にアドバイスをや指導をするために、複数の歯科学会に参加して情報収集したそうです。
また、ノベルティーグッズを委託製造するにあたっては、化粧品製造の展示会に出向いての情報収集や仕入れ、工場取引先の開拓をしたそうで、その過程で法的な知識を含めて学ぶことがたくさんあったとのことです。
そして資材や原材料についても、海外からの調達を含めて複数の企業に問い合わせをするなど、様々な提案をできるよう準備を進めたとのこと。
こうした学びが、より具体的なアドバイスや、商品のクオリティ保持につながったのです。
これからも学び続ける姿勢と共に
今後、異業種や企業に対して、セラピストとして関わりたいと考えているのであれば、「学び続ける姿勢」が重要であると、中川さんは教えてくれました。
「携わる業界ごとに学び続ける必要があるのではないでしょうか。そして、続けていくためには、事前の準備や情報収集は欠かせないのでしょう。」(中川さん談)
また、「これからは歯科医院の中にセラピストが出向くのではなく、日ごろ患者に身近に接している歯科衛生士にセラピーを身に付けてもらう方が、患者さんにとっても、ひいては社会にとっても良いのではないか」とも語ってくれました。
セラピストが異業種や企業とともに何かの活動をしようとする場合、アドバイスするセラピストも、アドバイスを受ける側もプロフェッショナルとしてのお付き合いになります。
お互いの専門性をリスペクトし、相互理解を深め、より良き方向性を見出すこと。それがこの活動の仕方における、何よりも重要なことなのでしょう。
校長からのメッセージ
企業などの事業者から、セラピストの知識や経験からのアドバイスを求められた場合、アドバイス料の単価は高くなると考えられます。
その業界やアドバイス内容にもよりますが、たとえば1日に3万円から10万円になるとも言われています。もちろん、それは「アドバイス先の利益」あってこその報酬であることを忘れてはいけません。
ですから、アドバイスを受けた企業が利益を得なければ、継続的な関係性を築くことができません。
製品開発であれば、初期投資費用がどの程度かかるのかなど、経営的な感覚も重要になります。
たとえば、ブレンドの精油で製品を作るならば、小ロットであったとしても150,000円から500,000円の費用はかかってくるものと考えておいた方がよいです。
中川さんも「ものを作るときに、どれだけコストと手間がかかるのかは、取り組まなければ分からなかった」と語っていました。
セラピストの経験や知識を求める業界や、セラピストの専門性を生かした商品開発は、これからも社会の中で求められてくるだろうと思われます。
ただし、中川さんも言っていましたが、やはり「あくなき学び」なくして、求められ続けるセラピストにはなれないということだけは間違いないでしょう。
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