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松田旬古さんのセラピストライフ〜みずかがみ 講師セラピスト

2021/07/12
松田旬古さんのセラピストライフ〜みずかがみ 講師セラピスト

 東海地方にて15年にわたり、個人サロン、リフレクソロジーのスクールを行う他、一般の方を対象にした講師、アロマグッズ制作へのアドバイザーもしている松田旬古さんのセラピストライフをご紹介します。

 

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 松田さんは、15年にわたって東海地方を中心に講師活動をしています。これまでに愛知県や岐阜県にある文化センターや、自治体の依頼や各種イベントで活動をしています。


 内容は主にセルフケアがテーマの、一般の方を対象としたリフレクソロジー講座で、多いときは様々な地域に足を運んで週に3、4日、1コマ90分(受講料3000円など)の講座を受け持っています。

 

とにかくやってみたいという思いから

 講師として活動を広げていくきっかけは、仲間のヨガインストラクターからの紹介。


ただ、最初に受け持った場所が遠方で移動が大変だったそう。それでも、とにかく「やってみたい」という思いで講師活動をスタートさせたのです。


 1カ所目を続けていると、やがて比較的通いやすい場所に受け持ちの講座会場が移っていきました。

 

「15年前は足の反射区を使ったセルフケアの講習会は周囲にはありませんでしたが、“誰でもおうちセラピスト”というタイトルで、試行錯誤しながら講座を開いていました」(松田さん談)

 

 こうしたきっかけで講師活動を始めると、次々とご紹介を受けいくつもの会場の講師を受け持つことになったそうです。


そして、彼女のホームページやブログなどを通じて、自治体からもオファーが来るようになります。


 文化センターのような一般にも知られている場所で講座を受け持っていることが、依頼をする自治体や組合からは安心材料として見られたようです。

 

サロンワークでは得られないこと

 一般の人向けの講座をしてみて、松田さんは普段のサロンワークでは得られない体験ができたそうです。たとえば、大勢の人の前で話すことや臨機応変に講習会を進行することが良い刺激となったと話してくれました。


「サロンでお客様の体を癒やすだけではなく、多くの人にセルフケアの方法を伝えることも、セラピストの役割だと思う」と松田さんはいいます。


 特にリフレクソロジーのような、反射区に触れられてみないとよくわからないメソッドでは、直に触れる・触れられる機会があるかどうかで理解度が大きく変わってきます。


 松田さんは、通信教育からリフレの学習をスタートしていて、「直に触れる・触れられる機会」の大切さを身をもって知っているだけに、その思いは強いようです。

 

 今後、講師活動をしたいと考えているセラピストへのアドバイスを求めたところ、「移動や準備にかかる時間を考えると割の良いお仕事ではありませんけど」と前置きをしてから、

「講師活動をする機会は、多くのセラピストにもあると思います。そこには当然、いろいろな人がきますので、まずは準備を怠らないこと。セラピストとしての学びだけでなく、人前で話すことや講座の進め方についても新たな学びとして取り組むべきと思います。そして、始めは少し自信がなくてもそれを表に出さずに臨機応変に進めていくこと」(松田さん談)


 松田さんごには塾講師の経験がありますから、人前で話したり、ホワイトボードに板書する技術はあったそうです。


それでも、アナウンサーによる発生講座にも通って話し方の練習をしたそうです。


 たとえ実入りが少なくても、講座を受けている人たちに満足してもらえように努力をする。それが松田さんの「セラピストらしさ」なのでしょう。


 

校長からのメッセージ

 松田さんも話しているように、自治体や各地域の文化センター等での講師活動は、準備や移動、拘束時間などを考えると、決して割のよい仕事ではありません。


講座参加者が個人サロンや個人スクールに来てくれるケースは希にはあるようですが、彼女曰く「交通費でプラスマイナスゼロになることも多い」のです。


 それでも15年も続けて来れたのは、セルフケアの技術を多くの人に知ってもらいたい、体験してもらいたいという思いがあったからです。


そのため、受講の定員も20名までとして、一人ひとりの足を自分で直接触れる程度の人数に収めているそうです。


 また、講師活動ができているのは、「ご縁と運」と松田さんは言いますが、それはきっと来るべくして来たものなのだろうと思います。


 というのも、講師をしてみないかと紹介する人も、講師を依頼する側も人を選びます。そもそも講師活動に興味がなければ、耳に入って来ないものです。


 それに、地元である飛騨地方の文化センターでの講座は、松田さんご本人の提案で実現したもので、しかも「実家の両親の顔を見る機会になるうえに、交通費も……」ということで、ご自身の「心の採算」はしっかりバランスがとれているようです。


「年配のご夫婦が照れながら互いの足を触り合っている姿を見て、この活動を続けてきてよかった」と松田さんは思ったそうです。


こうした「人間好き」とも言える性質は、セラピストの資質の1つなのだろうと思います。


 事業の継続には、お金は大切。でもお金になることだけしていると、大事なものを失ってしまう。


セラピストという生き方(セラピストライフ)は、その最たるものなのかもしれません。

 

@junmizukagami