東海地方にて15年にわたり、個人サロン、リフレクソロジーのスクールを行う他、一般の方を対象にした講師、アロマグッズ制作へのアドバイザーもしている松田旬古さんのセラピストライフをご紹介します。
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松田洵古さんは、個人サロン併設のスクールの他に、岐阜県高山市や飛騨市でスクールを開講しています。
カリキュラムはリフレクソロジーのみで開講日は週に3日ほど。これまでに数百人の生徒にリフレクソロジーを教えてきたといいます。
実は彼女には塾講師の経験もあり、以前から人に教え伝えることに魅力を感じていたそうです。
個人サロン開業前に就職していたサロンでもスクールの立ち上げに携わっています。
そんな松田さんにとっては、自らスクールを作ることも自然なことだったようです。
そこに迷いはありませんでした
サロンのお客様から「教えてほしい」という要望があったことをきっかけに、オリジナルのカリキュラムを作り上げ、自分のスクールを開講するに至りました。そこに迷いはなかったそうです。
一方、ブログなどを見た方からのリクエストがあり、松田さんは出身地のある岐阜県高山市にもスクールを開講することになります。
「地方であるほど学べる場を必死に調べますね。私自身がそうでしたから」と、松田さん自身の経験を交えて話してくれました。
指導をするにあたって心掛けているのは、関節の硬さや柔らかさなど、生徒一人ひとりの手の癖に合わせた無理のない方法を教えること。マンツーマンで丁寧に教えているそうです。
ただ、卒業した生徒の中には、セラピーをあまり活用しない人がいることには驚き、そうした現状から卒業生のフォローの必要性を感じているとのことです。
諦めずに教え伝えていくこと
今後、スクールを作りたいセラピストに対してアドバイスを求めたところ、
「一人ひとりをきちんと見ながら臨機応変に対応していく。そして一人ひとりの成長に合わせて諦めずに教え伝えていく事が何より大切なのではなのではないでしょうか」と話してくれました。
「学び始めの頃は、“決して器用ではないな”と思っていた生徒が、卒業後にリフレクソロジストとして活躍している姿を見ると、諦めずに学び続けてくれたからこそ今があるんだと嬉しくなります」(松田さん談)
校長からのメッセージ
松田さんのスクールは30時間で約200,000円の受講料ですが、これはきめ細かい指導やフォローなどをがあることを考えれば、価値のあるものだと思います。
大手スクールとの違いは、個人スクールでは生徒一人ひとりの状態状況に合わせた学び方を提供ができることです。
指導者としてのこだわりについて、「良いところを見つけて、そしてそこを伸ばしていくように、できるだけ褒めて伸ばしたい」と松田さんは話してくれました。それは、きっとセラピーを学ぶことが嫌にならないための工夫なのでしょう。
また、カリキュラムを伝えるだけでなく、卒業後もフォローできるような体制が大切であると考えているそうで、今後は復習会などの学んだ技術を生かす場を作り出すような活動もしていきたいと話してくれました。
スクールを運営する中で松田さん自身、「なんで伝わらないのだろう」「前にも同じことを教えたのに」と思った経験が何度もあったそうです。
それでも教え続けてこれたのは、その経験を「悩みごと」から「新しい発見」にプラスの脳内変換していたのではないかと思います。
「なんで伝わらないのだろう」は「なるほど、そんな風にも捉えらえるのか」
「前にも同じことを教えたのに」は「いつも新鮮な気持ちで教えられる」、という風に。
イライラしながら教えるのは指導する側も辛いし、生徒にとっても楽しくないものです。プラス思考でいられれば指導する側も辛くないし、生徒にとっても楽しく学習できるでしょう。そして、楽しく学習できたかどうかは、卒業した生徒の施術の質にも関わってくる気がします。
こうした指導する側の心の状態もまた、セラピースクールを長く続けていく上で大切なことなのかもしれません。
@junmizukagami