今週発刊予定の『セラピストの手帖』(BABジャパン)。
前書が発刊されてまもなく、企画の段階から編集担当者とやりとりが始まって。
「自分の発したいメッセージを自分の言葉で書く。」という書籍とはまるで違っていて、
大枠はボンヤリと固まっているけどそれを紡いでいくようなプロセスを踏んできました。
一人ひとりの智の結集。
と言えば聞こえはいいのですが。
難しいことを難しく言うのは簡単だけど、各分野のプロフェッショナルたちが歩んできた時間の経過と深みのある事柄をシンプルに伝えるというのは…本当に難しい。
そしてそれを具体的につないでいくプロデザイナーがいて、編集担当者がいる。
だからこそ。
今回僕は常に手にとってくださる読者を強くイメージする時間を多くとることができました。
いや、でも。
それが一番大切なことなんだと改めて気づいた時間でした。
(個人的な感覚ではありますが)出版という世界で『オレが著者なんだぜっ!』的な書籍と著者がたくさん産み出されてしまっている現状において、
もしかすると読み手を第一に考える、という著者一人ひとりのシンプルなイメージ力こそが今求められているのかもしれませんね。(文責:谷口晋一)