それは波の音であったり。
青く広い空や沈む夕陽であったり。
木々の揺れる音や、
吸い込む森林の香りであったり。
リトリートサロンを運営していたり、そんな環境で活動しているセラピストにインタビューしていますと、どうしてもその自然環境についての話題となります。
それでも。
セラピストがそこでどのようなセラピーを提供しているのか?をじっくり聞き進めていきますと、
やはり。それら非日常の空間の中にあって、目の前のクライアントを見つめているセラピストの姿に辿り着きます。
おそらくそんな空間や環境の中にあって。
クライアントは“自分を見つめる時”となるのでしょう。
そこにセラピストが“ただ”いる。
心や体を委ねられる存在として。
決して、我が我が(われがわれが)と前に出ようとしない姿は、らしさでもあります。
リトリートという環境の中ではそこに溶け込みながら、彼らの存在は紛れもなく特別な存在なのだと思います。